
α700と花撮影
ミノルタレンズも持って
冬の小石川植物園、花散歩 撮影・文:丸林正則
丸林正則 MARUBAYASHI Masanori
1945年、愛知県生まれ。高校生時代から写真に興味を持つ。明治大学卒業後7年間出版社に勤務。1975年、フリーのカメラマンとして独立。以後「大自然の中の小さな詩情」をメインテーマに、花、植物、昆虫、風景などにカメラを向ける。日本自然科学写真協会会員 |
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100mmマクロを付けて歩き出す
12月も間近になった週末、東京文京区にある「小石川植物園」へα700といっしょに出かけた。ここは江戸時代幕府直轄の「小石川御薬園」として開園されたもので、享保7年に「小石川療養所」ができて貧民のための医療施設となった由緒ある場所なのだ。
僕の家からはここが一番近い(とは言っても電車と歩きで40分程かかるが)ので、ときどき写しに出かける場所だ。園内は比較的こじんまりしていて、適度なアップダウンもあり植物も豊富で、行けば必ず何かお土産(写真の)を持って帰れる。 そういえば、僕がまだ会社勤めをしていた頃、その会社が同じ小石川にあったので、桜の咲く頃には昼食にみんなで来た思い出がある。行くたびにその頃のことを思い出すが、まさかそこへカメラを持って仕事をしに通うようになるとは……。 今日のターゲットはとくに決めていないので、歩きながら探すことにする。入園したらまずはカメラの設定からだ。100mmマクロ、絞り優先、MF、ISO100、WB太陽光、RAW+JPEG、これが基本となる。あとは被写体と光線しだいで変えることにする。 季節はずれのツツジに出合う
まず目に入ったのが「モチツツジ」のピンクだ。なぜこの寒い時期にツツジが咲いているのか分からないが、とりあえず写せる花があるだけでもありがたいことだ。ここでは強い逆光なのであらかじめDレンジオプティマイザーを「アドバンス」に設定する。ピクチャースタイルは「スタンダード」だ。
結果は露出補正をしなくても白とびすることなく仕上がった。次は大きなサザンカの木だ。これはマクロレンズでは無理なので、コニカミノルタ時代から愛用のAF24〜85mmズームを使うことにする。マウントが変わっていないので、以前のレンズが全部活かせるのがいい。ただα700では撮像素子がAPS-Cサイズなので、実際の撮影時は焦点距離が1.5倍になる。24〜85mmは、1.5倍して35mm判に換算すると36mm〜127.5mmとなる。24mm側で木を見上げて写し、続いて85mm側へズーミングして一輪だけを狙う。花が大きいのでかなりのアップとなった。 強い逆光にはDレンジオプティマイザー
これを写し終わって近くを見ると、様子のいいサザンカが目に入った。もちろん写さずには立ち去れない。ただものすごく強い逆光なので、Dレンジオプティマイザーを「アドバンス+5」にしてみた。しかしそれでも補正しきれない。そこで内蔵フラッシュを使うことにした。数カット写していちばん自然に近い仕上がりのものを保存する。一眼レフにフラッシュが付いているのはチープな感じがするので好きではないのだが、たしかに便利ではある。
少し歩くと紫色のシコンノボタンが咲いていた。これも逆光なのでDレンジオプティマイザーは「アドバンス」だ。紫の花はあまりないので貴重だ。いっぱい写しておこうっと! 陰気な花にピクチャースタイル「ビビッド」
なんだか園内も混んできたし、お腹も空いたので、そろそろ出ようかなと考えながら歩いていると、地味で目立たないホトトギスの花を発見。陰気臭いので止めようかと思ったが、記念に一枚ということで構えた。が、やっぱり地味だ。そこでピクチャースタイルを「ビビッド」にして、少しでも色が鮮やかになればと願いながらシャッターを押す。暗い場所なのでボディ内蔵の手ブレ補正が役に立ってくれる。色も見た目よりも鮮やかになってくれた。
ちょっとぶらっとするつもりが、いつの間にかもう2時間半も経っている。うーん、やっぱり新しいカメラを持って写し歩くって楽しい。心の贅沢だ。 |







