キヤノン EF-Sレンズ・シリーズただ一本のマクロレンズだ(※平成18年11月現在)。使用可能なカメラはAPS-Cサイズ撮像素子採用のEOSデジタルのみで、フィルム一眼レフカメラのEOS 1Vやフルサイズデジタルカメラの EOS-1D系、EOS 5Dには装着できない。
レンズ構成は8群12枚。焦点距離は60mmだが、実際に装着すると1.6倍の96mm相当(35mm判換算)となり、いわゆる中望遠マクロレンズの仲間となる。最短撮影距離は20cm。最大撮影倍率は1:1。フォーカス方式にインナーフォーカス式を採用しているためレンズ前玉が繰り出さないので、撮影倍率が高くなっても露出倍数がかからないのが利点だ。
また、USM(超音波モーター)駆動なので、AFも静かでスムーズ。また、AFモードのままでマニュアルによるピント操作が行える「フルタイムマニュアルフォーカス機構」は、シビアなピント合わせが要求されるマクロ撮影において瞬時に微調整ができるのでとても便利だ。とまれ、EF-S60mm F2.8 マクロ USMの美点は、335gと軽量でコンパクトなこと。同じく軽量が売りのキスデジ系と組み合わせれば、ホールディングのバランスもよく、気軽にマクロ撮影を楽しみたい方にはぴったりの組み合わせだと思う。
ところで、キヤノンには 計5本のマクロレンズがある。35mmフルサイズ対応の「EF50mm F2.5 コンパクトマクロ」は開放値がF2.5と明るいものの最大撮影倍率は0.5倍どまり。また、「EF100mm F2.8 マクロ USM」は使い勝手のいいレンズだが、本製品に比べると重いといったところ。他には、より背景をぼかしたい、遠くのものを大きく撮りたい時には「EF180mm F3.5L マクロ USM」の望遠マクロ、等倍以上の撮影が必要なら「MP-E65mmF2.81-5× マクロフォト」という特殊レンズもある。マクロも被写体や撮影距離など、必要に応じて使い分けるといい。
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