シグマからデジタル専用大口径標準ズームとして、18-50mm F2.8 EX DC MACROが登場した。従来からあった18-50mmF2.8 EX DCとの大きな違いは最短撮影距離が28cmから20cmへと大幅に短縮されたことで、これにより最大0.33倍まで(といってもデジタルだからあまり意味を持たないが)の接写が可能になった。この焦点域のF2.8大口径レンズとしては、現時点(平成18年11月)でもっとも「寄れる」標準ズームということになる。
光学系はレンズ構成こそ従来型と同じ13群15枚だが、当然ながら内容は一新されており、外観からは前玉がやや大きくなったことが確認できる。これに伴いフィルター径が従来の67mmから72mmへとワンサイズアップされ、外形寸法も数ミリほど大きくはなったが、いずれにせよズーム全域F2.8の大口径ズームとしては小さくまとめられており、携帯性はなかなか良好だ。
実は従来型の18-50mm F2.8 EX DCについて言うと、バリバリにシャープネスが高く、なおかつ繊細な描写のレンズとして、同社の数ある標準ズームのなかでもとくにお気に入りだった。今回、光学系が新しくなることで従来レンズの持ち味がどうなったのか非常に興味があったのだが、シャープネスに関しては従来型に遜色なく、また繊細さについては従来型以上と感じた。広角から望遠域までズーム全域で高いコントラストが保たれているし、とにかく抜群にキレのいい描写を得られるレンズという印象なのだ。このレンズで写りに不満を感じる人はほとんどいないのではないだろうか。
ズームロックはズームリングの回転と共に位置が変わってしまうので注意が必要だが、左手で無理なく操作できるので基本的には使いやすい。鏡胴全体の仕上げは他のシグマレンズと同じいつものマット仕上げで、どのメーカーのボディと組み合わせても違和感が少ないのもうれしいポイントだ。購入しやすい価格を含め、いろいろな点で満足度の高いレンズと言えるが、欲を言えば、これでAFが超音波モーター仕様だったらなぁと思う。まあ、そうなると価格的に高くなってしまうのだろうが、シグマならいつかきっとやってくれそうだ。
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