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OMシリーズの小型軽量のDNAが息づく
世界最小・最薄・最軽量にこだわったE-410。じつはデザインから開発が進められたそうだ。「フォーサーズシステムを生かし、可能な限り小さいボディを作りたかった」とのこと。実物を見ると確かに「小さい」と感じる。とくに他のデジタル一眼レフと比べ非常に薄い。その奥行きはわずか53mm。グリップも小さくしたことで、一見すると昔のMF一眼レフを連想する。それもオリンパスが狙ったものだ。
正面からペンタ部の形状を見ると、マルチスポット測光を搭載したOM-4やOM-3を彷彿させる。しかも内蔵ストロボをポップアップした際、内部のペンタ部の形状は、斜め上から見るとOMシステムの1号機、OM-1と同じ形になる。OM-1は当時、世界最小の一眼レフとして登場した。E-410も世界最小。小型軽量を誇っていたOMシステムのDNAは、E-システムになっても確実に受け継がれている。
画像処理エンジンTruePicは「III」 へ。ゴミ除去も進化
外観は昨年ヨーロッパで発売されたE-400と同じだが、異なるのは撮像素子だ。1,000万画素CCDのE-400に対し、E-410は1,000万画素Live Mosセンサーを搭載。当然E-400にはないライブビュー機能を備えている。ただしファインダー内にライブビュー用CCDを持たないので、E-330で言うところの「Bモード」のみ。また、液晶モニターは固定式だ。それでも176度の広視野角を誇るハイパークリスタル液晶モニターは、斜めからでも見やすい。
画像処理エンジンも新しい。従来のTruePic Turbo(トゥルーピック ターボ)から、3つの新しいテクノロジーを持つTruePic III に進化した。
ひとつめは「アドバンストノイズフィルター III テクノロジー」。画像情報とノイズを正確に判断し、被写体の忠実な再現と低ノイズを実現。ふたつめは「アドバンストディテールリプロダクションテクノロジー」。画像のエッジ部分の偽色を除去し、拡大してもジャギーのない、滑らかな画質が得られる。みっつめは「アドバンストプロパーガンマ III テクノロジー」。薄いピンクや薄い黄色など、それまで難しかった淡い色の再現が可能になり、見た目に近い仕上がりが得られる。
E-410では、「ダストリダクションシステム」も新しくなっている。スーパーソニック ウェーブ フィルター(SSW)が小型化され、振動数がアップ。また、従来は電源オンの時にだけ作動していたが、E-410では電源オフでも作動する。オリンパスのゴミ取り機能はもともと高い評価を得ていたが、さらに確実性が高まった。
操作性は良好。快適なライブビュー
では、使い心地や画質はどうなのか。世界最軽量ボディは、レンズキットの標準ズームレンズ、ズイコーデジタルED 14-42mm F3.5-5.6を装着してもあっけないほど軽い。ボディが約375g、レンズは約190gなので、合わせても約565gしかない。これはE-330のボディ単体(約550g)とほぼ同じだ。
また、世界最薄は、ホールドしてみるとより実感が沸く。大型グリップを握るのに慣れた手には、はじめは頼りない印象だったが、次第に手のひらに収まる感覚が心地よくなった。
ボディは小さいが、各ボタンやダイヤルは大きくて扱いやすい。ボタンや十字キーのストロークやクリック感にもメリハリがあり、確実な操作が行えた。ハイパークリスタル液晶を使用したモニターは、Eシリーズおなじみのスーパーコンパネ。E-330までの「青地に白文字」から「グレー地に白文字」となり、目に優しい落ち着いた雰囲気になった。そこに表示されている項目は、十字キー中央のOKボタンを押すとダイレクトに変更できる。十字キーで機能を選択し、コントロールダイヤルで変更する。いちいちメニュー画面を開く必要がないので、設定変更が素早くできた。
ファインダーは倍率約0.92倍(50mm・∞)。それまで最も小型ボディだったE-500が0.9倍だったので、ボディは小さくなってもファインダー倍率が大きくなったのはうれしい。実際覗いてみても、わずかに視野が大きくなったのを感じる。とはいえ、もともとファインダー視野が小さいEシリーズ。まだまだ十分な大きさとは言えない。
視認性そのものは、クリアで見やすい。視野内にはAF測距フレームがあり、スーパーインポーズも可能だ。そのAFは、初代E-1から続く3点測距。「もっともよく使うのは中央」、「E-410はエントリーモデル」ということを考えても、正直物足りない。しかも測距点の変更はスーパーコンパネから行うため、やや面倒だ。
ライブビューはE-330と同様、背面のライブビューボタンを押すだけ。ワンタッチで切り替わる。Bモードのみとはいえ、機能は大きく進化した。E-330ではファームウェアアップデートによって可能だったBモードのAF機能を、E-410は標準にした。AEL/AFLボタンを押すとAFが作動する。そして拡大表示は、E-330は10倍のみだったが、E-410は7倍と10倍(デジタル拡大)の切り替えができるようになり、MFでのピント合わせがより快適に行える。さらに、撮影前の露出補正とホワイトバランスの確認も可能になった。擬似的ではあるが、仕上がりのイメージがつかめて便利だった。
心配したノイズだが、意外や少ない
1,000万画素のLive MosセンサーとTruePic III による画質は、APS-Cサイズより撮像素子が小さいとは思えないほど高精細。パソコンのモニター上で拡大すると、細かい部分まで解像していることがわかる。「画像仕上げ」は「VIVID」から「NATURAL」にデフォルト(初期設定)が変更。ハイライトからシャドーまでのトーンはより豊富になった印象だ。これはTruePic III のおかげだろう。また高感度ノイズも少ない。1,000万画素はE-330の750万画素より画素ピッチが狭く、ノイズが出やすいはず。しかし、実際にはE-330より高感度に強くなった。ISO400は常用でき、ISO800でも拡大しなければノイズは目立たない。そしてISO1600も小さなプリントなら実用的。表現範囲がさらに広がったと言えよう。
オリンパスE-410は、女性やビギナーからOM時代を知るベテランまで、幅広い世代で楽しめるデジタル一眼レフカメラだ。撮影を終えて、E-410にフィットする薄型単焦点レンズが欲しくなってしまった。
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