ACDSee(エーシーディーシー)Photo Managerシリーズは、デジタル画像の管理をメインに、編集機能、さらにはプリントとWeb共有を楽しむための機能を併せ持ったソフトである。発売をイーフロンティアが担当しているが、開発元はカナダに本拠を置くACD System社である。とくに画像の管理機能に優れており、しかも必要な画像への素早いアクセスと素早い表示といった高速性能を売りにしている。
なお、同じく軽快さが売りながら、画像編集(補正)に特化した「ACD Photo Editor」があり、きちんと棲み分けされていることを付けくわえておく。
まず、このソフトのブラウザ機能について解説しよう。筆者自身もそうであるが、撮りためた大量の画像データを扱うヘビーユーザーにとって、必要な1枚のカットを探し出すのが大変な作業になってしまうことがある。このソフトは、画面右にある「カテゴリ ペイン」から、ファイル名、日時、EXIF情報、IPTC情報や各種カテゴリ、重要度などにアクセスすることで必要な画像をスピーディに検索することができるのである。もちろん、通常のフォルダ階層を表示して、任意に選ぶこともでき、その「フォルダ ペイン」は画面左に用意されている。
実際に画像検索してみると、とても簡単かつ的確に目的の画像にたどりつくことができ、この機能に筆者自身魅了されてしまった。画像データを収めるフォルダ管理のルール作り(カテゴリー)をしておけば、さらにスピーディな検索が可能になることは必至だ。余談だが、検索できるのはJPEGやRAW画像にかぎらず、音楽や圧縮ファイルなど100種類だ。
サムネイル画像をダブルクリックすると、ビューア画面に切り替わる。“ペイン”と呼ばれるパレットは好みの位置に自由に配置することが可能である。画面は、ビューアツールバー、編集ツールバー、各種ペインの3つで構成されているが、シンプルでとても使いやすい。
また、画像の編集は基本的な補整機能に加え、ノイズや赤目補正の機能や特殊効果、テキストなど必要な機能だけを搭載しているので、初めての人でも迷うことはない。編集前と編集後の2つの画像を交互に見られるほか、小さく並べて比較できる便利なプレビューバーもあり、常に編集効果をチェックしながら作業を行うことができる。
このほかにも、専用サーバに選んだ画像をアップロードして友人と共有するなど、写真を“楽しむ”ための機能もそなえられており、総合的に見てコストパフォーマンスの高いソフトである。アクセス速度や処理速度もはっきり体感できるぐらい速く、数年前の非力なパソコンでもストレスをあまり感じることはない。必要な機能のみを搭載し、軽快に使える点でお奨めの画像管理ソフトである。
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