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キヤノン EOS 40D (ベータ機)
  (13476 ヒット)
高画素画像をストレスなく連続撮影
 先に結論を言うと、EOS 40Dは、各部分にキヤノンの最先端カメラ技術を投入して、先代のEOS 30Dから大幅に“正常進化”させ、実に完成度の高いカメラに仕上げられている。
 撮像素子は新開発の有効画素数1,010万画素のキヤノン製CMOSセンサー。映像エンジンにDIGIC III を採用している。ISO感度はISO100〜1600だが、拡張モードで最高ISO3200相当まで設定が可能。高感度時のノイズについても、CMOSそのものに内蔵したオンチップノイズ除去回路などにより、きわめてノイズの目立たない画像に仕上げてきた。
 また、1,010万画素もの高画素画像で、最高約6.5コマ/秒の連続撮影を可能としている。バッファメモリーの容量を2倍にしたり、シャッターとミラーを2個のモーターで別々に駆動するようにしたり、メディアへの書き込みアルゴリズムを改良するなどして最大連続撮影枚数はJPEGのLarge/FINEで75コマまで、RAWで17コマと30Dに比べほぼ倍増され、よりストレスを感じさせない撮影が可能となった。
 AFは9点のワイドAFだが、中央測距点にはF2.8対応のクロスタイプを、その他8点、合計9点の測距センサーがすべてF5.6対応のクロスセンサーとなった。
「いまどきの機能」はすべて網羅
 ファインダーは光学系を新設計して倍率を0.95倍にするなどして視認性をアップ。スクリーンの交換も可能となった。液晶モニターは3.0型(約23万画素)に大型化し、メニューのGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)も一新してEOS-1D Mark III と同じスタイルになった。
 ライブビュー撮影機能も搭載。CMOSセンサーからリアルタイムの映像を確認しながら、視野率100%でフレーミングし、なおかつAF/MFのどちらでも撮影できる。
 撮像素子面にゴミがつきにくくしたり、付いたゴミをふるい落としたりする「イオス・インテグレイテッド・クリーニング・システム(EOS Integrated Cleaning System)」も採用していてゴミ対策も充分に配慮された。ボディは堅牢と信頼性の高いマグネシウム合金製で防塵・防滴となっている。シャッターも約10万回の作動に耐えられる。
 このほか、頻繁に使用する機能を素早くメニュー画面から呼び出すことができる「マイメニュー機能」、各種モードや撮影機能を設定したメニュー内容を一括して3種類まで登録できる「カメラユーザー設定機能」を搭載。さらに通常のRAWファイルの1/4サイズの小さなRAWファイルである「sRAW」を加えたり、「2秒セルフタイマー」がワンタッチで選べるようになるなど、信頼性と操作性、そして撮影性能などを大幅に向上させている。
静音撮影機能に注目したい
 ライブビュー撮影機能にも感心することだろう。EOS-1D Mark III ではAFでピント合わせすることができなかったが、40DではMFでも(10倍の拡大表示機能あり)AFでもどちらでもピント合わせができるようになった。とくに感心したのはライブビューモードでのAFと静音撮影機能である。そのメカニズムが凝りに凝っていることもあるのだが ― 詳細を述べたいのだが誌面の都合もあってまたの機会にしたい ― 3種類のAF撮影モードを備えていて、モード2がとくに小さなシャッター音で、これなら静かな場所でも周囲の人たちに迷惑をかけずに撮影ができそうだ。
 画質については“予想以上”の仕上がりであった。ノイズの少なさもさることながら、いままでのシリーズにはなかった高感度ノイズリダクション機能を追加していて、よりノイズレスの画像に仕上げることもできる。とはいえ、もともとノイズの少ない画像なので、実際に高感度ノイズリダクション機能をON/OFFして見比べてみたが、控え目にほんのわずかなリダクションしかなされていないようだ。それよりもむしろ、ONにすることでわずかながら切れ味感が損なわれてしまうことを考えればOFFにして撮影をしたほうが良さそうだ。
 画像のダイナミックレンジ ― とくにハイライト部 ― を広げて撮影ができる「高輝度側・階調優先」も注目の撮影機能で、この機能については今後、もっともっと使いやすく実用的になるに違いない。
主なプロフィール
平成19年8月20日発表
平成19年8月31日発売
有効10.1メガピクセル CMOS
セルフセンサークリーニング
コンパクトフラッシュ
/マイクロドライブ
9点AF
35分割測光
3.0型液晶モニター
ライブビュー
フラッシュ内蔵
防滴
発表時ニュースを読む
キヤノン EOS 40D フロント
1,010万画素CMOS、セルフセンサークリーニング、拡張ISO3200と、エキスパート機としては十分なスペックを身にまとった。
キヤノン EOS 40D トップ
撮影の基本的な設定は、従来どおり軍艦部右側の液晶パネルに表示されるので、ライブビュー時以外の使い勝手もいい。
キヤノン EOS 40D リア
解像度は約23万画素とふつうだが、やはり3.0型の大画面は見やすいの一語に尽きる。ライブビューも搭載。そのときに使える静音モードに注目!

 

作例1●高輝度側・階調優先
写真をクリックすると拡大画像
<640×427>になります。
作例2●オートISO感度を活用
写真をクリックすると拡大画像
<640×427>になります。
作例3●ISO1600で撮影
写真をクリックすると拡大画像
<640×427>になります。
作例1 作例2 作例3
ISO200以上に限定されるが、ハイライト部の白とびを可能な限り防いで描写してくれる「高輝度側・階調優先機能」はじつに重宝する。ぼくの場合は、被写体や撮影状況にかかわらず、機能をONにしたまま撮影を続けた。
■EF70-200mm F4L IS USM JPEG 絞り優先AE(F8) WBオート ISO200
オートISO感度を「応用撮影モード」でも設定できるようになった。EOS 40Dは、よほど神経質にならない限りISO800までは不満なく使える。スナップ撮影などでは、ブレを防ぐためにも積極的に利用したい機能である。
■EF70-200mm F4L IS USM JPEG 絞り優先AE(F8) WBオート ISOオート(400)
高感度時のノイズは、ISO1600でも鑑賞サイズによってはほとんど気にならない。大きく拡大したときに夜空に少しノイズが目立つ程度だ(元画像の話)。高感度ノイズ低減機能をONにできるが、解像感が少し低下してしまう。
■EF24-105mmF4 L IS USM JPEG 絞り優先AE(F5.6 +2/3EV補正) WBオート ISO1600

※使用したカメラはベータ版で、機能や画質は製品版と異なる場合があります。
作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●有効画素数:1,010万画素 ●撮像素子:22.2×14.8mmAPS-CサイズCMOSセンサー、セルフクリーニングセンサー付 ●撮像感度:かんたん撮影ゾーンISO100〜800自動設定、応用撮影ゾーンISO100〜1600(1/3段ステップ)/自動設定、およびISO3200の感度拡張が可能 ●画像形式:JPEG/14bit RAW、JPEG+RAW/sRAW+JPEGの同時記録可能 ●記録メディア:コンパクトフラッシュカード(Type I・II)/マイクロドライブ ●ファインダー:アイレベル式ペンタプリズムミラー使用、視度調整付き ●フォーカス:9点(全点クロス)、ワンショットAF/AIサーボAF/AIフォーカスAF/手動(MF)●シャッター:電子制御フォーカルプレーンシャッター、30秒〜1/8,000秒(1/3、1/2段ステップ)、バルブ、X=1/250秒 ●測光方式:35分割TTL開放測光、評価/部分/スポット/中央部重点平均 ●露出制御:プログラムAE(全自動、ポートレート、風景、クローズアップ、スポーツ、夜景ポートレート、ストロボ発光禁止、プログラム)/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアル/E-TTL自動調光●モニター:3.0型(約23万画素)TFTカラー液晶、輝度7段階調整付き ●ライブビュー:ライブビュー撮影/リモートライブビュー撮影、フォーカス手動ピント合わせまたはライブビューを中段してAF●内蔵ストロボ:E-TTL II 自動調光、ガイドナンバー13(ISO100・m)、焦点距離17mm対応、調光補正 ±2EV(1/3、1/2ステップ)●PCインターフェース:USB2.0 Hi-Speed ●撮影可能枚数(CIPA規格、常温+23℃):約1,100枚(ストロボ撮影なし)/約800枚(ストロボ撮影50%) ●電源:リチウムイオン充電池(BP-511A、BP-514、BP-511、BP-512)×1 、ACアダプターによるAC駆動可 ●サイズ:W145.5×H107.8×73.5mm ●本体重さ:約740g
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