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フォーサーズのメリットを体感
以前、参考出品されていたE-3を見たことがあった。それまでのEシリーズとは一線を画すデザインで、個人的にも気になっていた。夏になって正式発売が現実味を帯びてくると「AFが凄いらしい」などと様々な噂が飛び交い、とにかく発表前から話題性のあるカメラであった。
正式発売前のベータ機であるE-3を受け取ったその足で、わたしは北海道に向かった。今回のロケの移動は個室寝台特急だったため、さっそく室内を撮影してみる。通常、室内を撮影する際には絞りを絞り込むことが多い。手前から奥の壁までシャープに見せるためだ。
しかし、フォーサーズのセンサーサイズは35mmフィルムの半分だから(面積では1/4)、たとえば35mmカメラの40mm相当の画角を得るには20mmレンズでOKとなる。20mmレンズで撮影するなら、開放F2.8でもかなりの被写界深度を稼ぐことができるため、絞りを大幅に絞り込む必要がない。そのぶん速いシャッターを切ることができるし、感度を上げてクオリティを落とすロスもないし…と、早くもフォーサーズのメリットを発見。
北海道に到着してからは、走行している鉄道車両をメインに撮影した。鉄道を撮るうえでは若干コントラストが強いと感じたので、「仕上がりモード」を[NATURAL]に設定。その後、撮影しながら、さらにカスタマイズ(仕上がりモードカスタム)してゆく。
最終的には、コントラスト/シャープネス/彩度すべてをマイナス2、つまり「最弱」に設定すると、車体の輝きから床下機器などの暗部まで見た目通りに再現できた。もちろん撮影シーンに合わせて簡単に変更が可能なので、いろいろと試してベストセッティングを探っていくことができた。
“世界最速AF”はダテじゃない!
AFに関しては、前評判通りの鋭さを見せてくれた。このカメラの最大のポイントである全点ツインクロスセンサーは、レンズのF値に影響することがないのが嬉しいところ。開放絞り値F2.8のレンズでもF5.6のレンズでも、しっかりセンサーが働いてくれる。シャッターを半押しして測距点を示す赤いスーパーインポーズが点灯した瞬間には合焦!! “世界最速AF”というキャッチコピーは伊達ではなかった。
フォーサーズの規格上、ウィークポイントとなるのが小さなファインダー画像だ。使用前は少々心配であったが、従来のものに比べE-3のファインダー倍率は1.15と対角長比で約20%大型化されていることもあり、ピントを確認するうえではまったく問題ないレベルだ。視野率100%も、使い勝手がいい。
最後になったが、フリーアングルタイプの液晶モニターでライブビュー撮影ができるのも大きなポイント。撮影前にホワイトバランスや露出の補正効果を確認できるなど本当に便利だし、撮影アングルも自由度が増す。ライブビュー撮影時には、モニターの画像を10倍まで拡大して確認できるので、マニュアルフォーカスによるシビアなマクロ撮影など、より正確なピント合わせをする際にも重宝する。
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| 主なプロフィール |
| ● | 平成19年10月17日発表 |
| ● | 平成19年11月23日発売 |
| ● | 有効10.1メガピクセルLive MOS |
| ● | ISO3200 |
| ● | 撮像素子シフト式手ブレ補正 |
| ● | 超音波防塵フィルター |
| ● | xD-ピクチャーカード /コンパクトフラッシュ /マイクロドライブ |
| ● | 11点AF |
| ● | 49分割測光 |
| ● | 2.5型液晶モニター (フリーアングル) |
| ● | ライブビュー |
| ● | フラッシュ内蔵 |
| ● | 防塵・防滴 |
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ボディ向かって右側に外部フラッシュ端子やリモコン受信センサー/リモコンランプがあり、側面にはリモートケーブル端子もそなえる。 |
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ホットシューの下にポップアップ式フラッシュをそなえる。ダイヤルは一切なく、コントロールパネルと呼ばれる液晶表示部と各種ボタンが並ぶ。 |
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2軸可動式のモニターを収めた背面。親指のかかる部分にAFターゲットボタンとFnボタンがもうけられている。 |
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作例1 ●AF速度チェック 写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。 |
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作例2 ●手ぶれ補正チェック 写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。 |
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動くものにしっかりピントを合わせつづける精度はとても高い。最後尾までピントを合わせたい場合も、フォーサーズシステムによる驚異的な被写界深度はありがたい。
■ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD F3.7 1/500秒 WB晴天 ISO100 |
日没後の薄暗いシーンでもAFは迷いをみせず合焦した。このショットでは手ぶれ補正を効かせているのだが、やはりプラス5段の効果は絶大!
■ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD F4 1/20秒 WB晴天 ISO100 |
作例3 ●色再現チェック 写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。 |
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作例4 ●露出傾向チェック 写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。 |
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空があまりにも綺麗だったのでイチョウと旧型車両を絡めて撮影。彩度は高いものの、飽和せず絶妙なバランスを見せてくれた。
■ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD F4 1/1,000秒 WB晴天 ISO100 |
黒いSL、白い煙といったコントラストの高い被写体を撮影。初期設定では黒潰れと白飛びが激しいため、カスタムにて軟調方向に設定した。見事!
■ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD F5.6 1/400秒 WB晴天 ISO100 |
※作例はβ機(試作機)のもので、製品版と異なる場合があります。
作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。
主な仕様 ●有効画素数:1,010万画素 ●撮像素子:手ぶれ補正機構・超音波防塵フィルター内蔵、4/3型Live MOSセンサー ●撮像感度:AUTO(ISO100〜3200)/マニュアル(ISO100〜3200 ※1/3EVステップ、1EVステップ) ●画像形式:静止画JPEG/12bit RAW(同時記録可) ●記録メディア(デュアルスロット):コンパクトフラッシュカード(Type I・II )/マイクロドライブ/xD-ピクチャーカード ●ファインダー:ペンタプリズム使用アイレベル式、視野率100%、倍率1.15倍、視度調節付き ●フォーカス:TTL位相差式、11点測距、シングルAF/コンティニュアスAF/MF/シングルAF+MF/コンティニュアスAF+MF ●シャッター:電子制御フォーカルプレーン、60〜1/8,000秒(AUTOモード 2〜1/4,000秒)、バルブ、X=1/250秒 ●ドライブ:連写Hモード5コマ/秒、連写Lモード1〜4コマ/秒、最大16コマ(RAW時) ●測光方式:49分割デジタルESP/中央部重点平均/スポット(ハイライト・シャドーコントロール付き) ●露出制御:プログラムAE(プログラムシフト可)/絞り優先AE/シャッター優先AE/マニュアル ●モニター:2.5型(約23万ドット)TFTカラー液晶、半透過型、±7段輝度調節付き、2軸可動式 ●ライブビュー:情報表示、拡大表示、補正効果チェック可能 ●フラッシュ:TTL調光、GNo.13(ISO100)、調光補正±3EV、先幕/後幕シンクロ設定可、フラッシュブラケット3コマ ●電源:リチウムイオン充電池 ●撮影可能枚数(CIPA規格、ストロボ使用率50%):約610枚(光学ファインダー、BLM-1使用時)●サイズ:W142.5×H116.5×D74.5mm(突起部除く)●重さ:約810g(本体)