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12メガで6コマ/秒、MB-D10付きで8コマ/秒の速度
ニコンD300は、「ニコンFXフォーマット」(35mmフルサイズ相当)のニコンD3と同時に発表された、「ニコンDXフォーマット」(APS-Cサイズ相当)のフラッグシップ機という位置づけだ。というわけで、D300はD3と共通する機能を多数搭載したばかりか、D3では見送られたローパスフィルター振動式の「イメージセンサークリーニング機能」を含む「ニコン インテグレーテッド ダスト リダクション システム」をニコン・デジタル一眼レフでは初めて採用するなど、一部ではD3を凌ぐ面ももつ。
そんな優れた性能のニコンD300で、ぼくがまず注目したのが、その連写性能だ。ボディ単体でも秒6コマを実現。別売の縦位置レリーズ付きマルチパワーバッテリーパックMB-D10に単3形電池8本もしくはD2系/D3系の電池EN-EL4(a)を使用することで、秒8コマの連写ができる。
APS-Cフォーマット・クラスの最高画素数である12メガピクセルをこの速度でオペレートできるのは、なみいるライバルを押しのけてこのD300しかない。“DXフォーマットのフラッグシップ”と呼ぶに相応しいこの連写性能はD3をも脅かす。
賢いぞ、3D-トラッキング。現状では最高!?
位相差方式では最多の測距点を誇る新AFシステムは、D3と同じ。現時点で実用においての不満はほとんどなく、その威力をいかんなく発揮してくれる。D2系と同じ「11点モード」、51点の中から9、21、51点から選べる「ダイナミックAFモード」など、自分に合った使い方が選べることも嬉しい。
マルチセレクターを使ってのポイントセレクトは、数が多いだけにやや面倒。しかしこの51点、DXフォーマットの方が画面をカバーする割合が多く、フルサイズのD3より有利なのは言うまでもない。現行デジタル一眼レフで最高点を与えられる。
AFの凄さは測距点の数の多さばかりではない。カメラがシーン判別を行い、その情報をAFにも使ってしまおうという大胆な発想から生まれた「3D-トラッキング」もすごい。簡単に説明しておくと、これまで露出測定用にあった1005分割RGBセンサーを使い、色判別、さらには人物判定も行い、主要被写体を特定。もし画面内でその主要被写体が縦横の方向に動いていれば、それにAFポイントを追随させるというもの。いろいろな場面でこの3D-トラッキングを試してみた。残念ながら速い動きに対しての追従性はいまひとつだったけど、大きく前後に手をふって歩く速さの人物はしっかり追いかけてくれた。
ピクチャーコントロールでニコンの画作りが変わった!
RAW撮影派にうってつけの新機能が、RAWの14bit モードだ。通常モードでは12bitでデジタル入力されるRAW画像を14bit に上げ、内部フル16bit処理とすることで、理論上、階調再現を向上した。作例のように、陽の光を浴びた入道雲のハイライトから地上のシャドー部までの間で、白とび、黒つぶれを極力押さえたい場合などに積極的に使いたい。惜しまれるのは、若干のレリーズタイムラグが生まれることと秒間コマ速が2.5コマになってしまうこと。次期モデルでの改善が望まれる。
もうひとつの話題は、このD300(とD3)で、ニコンが一貫した画作りを宣言したこと。その画像設計思想が「ピクチャーコントロール」だ。これまでの「カラー設定 I・II・III」という呼び名を改め、「スタンダード」「ニュートラル」「ビビッド」の3つのカラー表現にし、その名称どおりの発色を選べるようになった。
画作りの方向性もかなり変わった。どんな場面にも適応するとされる「スタンダード」でもかなりの高発色で、さらに中間調を立ち上げた明るめの画なのだ。なお、従来機でもRAW画像なら、ViewNXのピクチャーコントロールユーティリティーや、Capture NXで最新設計の画像が取り出せる。
意外や使えるね、ライブビュー!
こんな機能は要らないよ、と僕が食わず嫌いをしていたライブビュー機能だが、かなり遊べて、それでいてキッチリ使えるものだった。
D300のライブビューには2種類のモードがある。「手持ちモード」は、ハイ or ローアングルでのノーファインダー撮影を手助けしてくれる。「三脚モード」ではイメージセンサーを用いたコントラストAFも可能で、3.0型と大きくなったTFT液晶画面に被写体を即時反映させて拡大表示もできるから、確実にピント合わせをしたいときに有効。とくにマクロレンズやPCレンズ使用時の効果は絶大だ。ただ、画像と一緒に現れる各種情報表示が消せない仕様となっているので、ちょっと煩わしいけれど、AFライブビューそのものは一眼レフカメラにもこれからは欠かせない機能だと確信した。
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