キヤノンから、EOS 40D やEOS Kiss X2 などの同社製APS-Cフォーマット・デジタル一眼レフカメラ専用の望遠ズームとしてEF-S55-250mm F4-5.6 IS が発売された。
35mm判フィルム換算で88〜400mm相当の画角を得ることができる割には、フィルター径φ58mm、重さ390gと小型軽量な外観で、携帯性はなかなかいい。
今回、新しいタイプの手ブレ補正機構が搭載されており、メーカー発表では、実にシャッター速度約4段分のブレ補正効果があるという。実際に使った印象でも、補正はかなり強力で、近距離の非常にブレやすい条件下でも手ブレ率は予想以上に低かった。
ファインダー像をも安定させられるのはボディ内手ブレ補正にはできない、レンズ内手ブレ補正機構ならではのメリットだが、このレンズはとくにファインダー像が安定しているため、じつにフレーミングがしやすかった。レンズの動きから流し撮りをしていることを検知して、手ブレ補正機構が自動的に通常モードから流し撮りモードへ切り替わってくれるのも、いちいち気にせずに使えるのがありがたい。
光学構成図を見ると、第1群の前から3番目に径の大きなUDレンズを配した10群12枚構成。実際に撮る前は、エントリークラス相応の描写性能だろうとたかをくくっていたが、いやいやどうして、シャープネス、ボケ味ともにかなり上質な写り方をしてくれるレンズである。
最近では、超高倍率ズームレンズの性能向上が著しく、こういった小口径望遠ズームレンズの存在価値が薄れ気味だが、EF-S55-250mm F4-5.6 IS の写りは明らかに超高倍率ズームレンズよりも一枚上手であり、その安定した画質は価格(税別4万5,000円)からは想像できないほどハイレベルである。
新しいEOS Kiss X2 のダブルズームキットの望遠担当として拡販されるレンズだと思うが、コストパフォーマンスの高い望遠ズームを探しているEOSユーザーは、一度検討してみる価値がある製品だと思う。
| ハンドインプレ トップ | 印刷用ページ | 友達にメール |





