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シグマ DP1
  (9817 ヒット)
シンプルで機能美に満ちたデザインは飽きない
 2006年秋のフォトキナでの参考出品以来、発売が待たれていたシグマDP1がついに手元に届いた。その最大の特徴は、コンパクト機ながらシグマのデジタル一眼レフカメラ SD14 と同じ大きなAPS-Cフォーマットの1,406万画素FOVEON X3ダイレクトイメージセンサーを採用し、さらに新開発画像処理エンジン TRUE( Three-layer Responsive Ultimate Engine )を搭載することで一眼レフと同等の画質を謳っている点だ。
 レンズは35mm換算28mm相当の、16.6mm F4 単焦点レンズが装備されており、画角的にもオールマイティで使いやすい。そしてこのレンズが、一眼レフ用交換レンズに匹敵する性能をもっているというのも、いかにもシグマらしい。
 背面の液晶モニターは2.5型23万ドットのTFT液晶モニター。撮影モードはオートのほかに、P、A、S、Mと5種類。また3種類の測光モードを搭載するなど、装備的にも一眼レフにひけをとらない仕上がりとなっている。画像ファイルがRAWと4種類のJPEGから選べるというのも「らしい」。
 フラッシュはポップアップレバーを押すことで発光部が飛び出す手動式で、こちらはレトロな印象のカワイイ仕上がり。通常撮影モードの他、赤目緩和やスローシンクロ、そして1/3EVステップの調光補正がついているのは見逃せない。さらに大型フラッシュを使えるようホットシューがしっかり用意されているのも本格派の証だ。  実際に手に取ってみると、ボディはひんやりした手触りで高級感がある。小さすぎず適度な大きさのボディは、グリップ部に滑り止めが施されているがフラットで、とにかく正面のデザインはシンプルだ。
レスポンスに不満はあるが、その描写力に免じたい
 撮り始めてすぐに、AFのレスポンスがやや遅めの印象を受けた。また、シャッターを切った後の書き込みにもやや時間がかかる。静止物の撮影ならまだしも、動く被写体だと上手におさめるのにコツがいるだろう。
 描写については、これはもうコンパクトデジタルカメラとは呼べない上質な仕上がりである。JPEGの撮影もできるが、ここぞという撮影の時はぜひRAWで撮影してほしい…というか、このカメラを使うなら、RAWでの撮影が標準だと思った方がいい。撮影画像は付属のRAW現像ソフトウェア SIGMA Photo Pro で簡単に、しかも高品位に現像できる。
 センサーの前にローパスフィルターがないので、描写はとてもクリア。ボケ味もコンパクトカメラとは比較にならないナチュラルさ。シグマが「フィルムのような自然で豊かな描写力」とアナウンスするのも納得できる。感度はISO100からISO800の間で設定できる。苦手と聞いていた高感度撮影も、実際にISO800に設定して撮ってみたが、ノイズはそれほど気にならなかった。
 DP1は、正直言って、誰にとっても使いやすいカメラとは言えない。しかしこういうスペックのカメラを求めるハイレベルなユーザーなら、案外そのほうがよかったりして…。というのも、目の肥えた写真愛好家がこの描写力を一度味わってしまったら、使いにくい部分を知りながらも、中毒のようについDP1に手を伸ばしてしまうに違いない。描写にとことんこだわり抜いたオンリーワンなカメラが街にあふれていてはつまらない。
(小澤太一)
主なプロフィール
平成20年2月1日発表
平成20年3月3日発売
有効14メガピクセル
(FOVEON X3)
ISO800
RAW撮影
単焦点広角
SDHCメモリーカード
/SDメモリーカード
/MMC
2.5型液晶モニター
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シグマ DP1 フロント
滑り止めのドットとエンブレム以外は、5群6枚の16.6mmF4レンズがでんとかまえるだけの前面。塗装は高級感があり、シンプルななかにも品がある。
シグマ DP1 トップ
ポップアップ式フラッシュを内蔵するが、ホットシューもしっかり用意。モードダイヤルは大きく操作しやすい。
シグマ DP1 リア
単焦点だが、デジタルズーム用のコントローラーがついている背面。AEロックボタンが独立している。モニターサイズは2.5型。

 

● 作例1
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
● 作例2
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
作例1 作例2
マイナス補正で撮り、RAW現像時に SIGMA Photo Pro を使い画像をさらにアンダーめに調整。簡単に扱えるソフトだから、ぜひDP1でもRAW撮影にチャレンジしてほしい。
■評価測光 プログラムAE(F7.1 −0.3EV露出補正 1/125秒) RAW→TIFF→JPEG WBオート ISO100
ほぼ最短撮影距離から絞り開放で撮影。このようにボケを積極的に使えるコンパクトが出てきたのはうれしいことだ。ただ最短が30cmというのはキビしい。もう少し寄れれば…。
■評価測光 絞り優先AE(F4.0 1/250秒) RAW→TIFF→JPEG WBオート ISO100

 

● 作例3
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
● 作例4
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
作例3 作例4
このような細かい枝も精細に描写をしてくれるので、被写体を選ばず安心して撮影できる。空のなだらかなトーンも素晴らしい!
■評価測光 プログラムAE(F9.0 −0.7EV露出補正 1/200秒) RAW→TIFF→JPEG WBオート ISO100
腕を真上に上げてのノーファインダーでの撮影。レトロっぽく見える外観は街になじむので、スナップ撮影に最適なカメラと言える。
■評価測光 プログラムAE(F9.0 1/200秒) RAW→TIFF→JPEG WBオート ISO100

※作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●有効画素数:1,406万画素 ●撮像素子:20.7×13.8mm FOVEON X3 CMOSセンサー ●アスペクト比:3:2 ●撮像感度:オート(ISO100〜200、フラッシュ撮影時ISO100〜400)/任意(ISO100/200/400/800) ●ホワイトバランス:オート/プリセット6種/カスタム ●画像形式:静止画RAW/JPEG、動画AVI(QVGA、30fps)、音声WAV ●記録メディア:SDHCメモリーカード/SDメモリーカード/マルチメディアカード ●レンズ:f=16.6mm(35mm判換算28mm)、開放絞り=F4、最短撮影距離=30cm、デジタルズーム約3倍 ●フォーカス:コントラスト検出式AF(9点より1点選択)/フォーカスエイドMF(ダイヤル式)●測光方式:評価測光/中央部分/中央部重点平均 ●露出制御:オート/プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアル ●シャッター:電子制御式レンズシャッター、15〜1/2,000秒(最高速度は絞り値により変化) ●モニター:2.5型(約23万ドット)TFTカラー液晶 ●内蔵フラッシュ:手動ポップアップ式、30cm〜2.1m(ISO200時) ●電源:リチウムイオン充電池 ●撮影可能枚数(CIPA):約250枚 ●サイズ:W113.3×H59.5×D50.3mm ●本体重さ:250g
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