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謳い文句は“100を超える新機能”
Mac 用ソフトウェアの市場は、コンピューター本体のシェア同様、Windows に比べると小さいため、結局のところハードウェアを提供するアップルがソフトの開発も行うというのが現状である。そのためバージョンアップはMac OS ほど頻繁ではない。そんな状況だから、今回の Aperture の「1.5」から「2」への1年半足らずでのモデルチェンジはサプライズである。しかも、「100を超える新機能が加わった」ことがセールスポイントに挙げられているのだから、現ユーザーにとっても、これから購入しようという方にも二重のサプライズであると思う。
ここでその100項目すべてを説明することはできないので、筆者がふだん Aperture を使用している範囲(写真のデーターベース検索と画像の簡単な編集が主)で、旧製品と Aperture 2 との違いを見てみよう。
起動方法は Mac のお作法通りにアイコンをクリックする。デスクトップ下の Dock や Finder のメニューバーに予め登録してアイコンを並べておきクリックして起動する。画像ファイルや画像の入ったドライブのアイコンをドラッグ&ドロップしても起動しないのが他のソフトと少し異なる。
画像の取り込みは、従来どおりメモリーカードを差し込むと同時にAperture が自動起動してサムネール表示が始まるので、使い勝手は変わりない。保存は好きな場所に好きな方法ででき、すべてAperture が管理してくれる。
注目したい新機能とRAW現像の品質向上
Aperture 1.5 と 2 を比較して、とくに大きく変わった点をピックアップして説明していこう。
(1)インターフェイス
起動直後の基本画面は、中央にビューア、左に小ウインドーの「プロジェクト」が表示される。Aperture 1.5 では、ビューアの両側にインスペクタが展開していたのでビューア自体の表示エリアが狭かった。Aperture 2 ではインスペクタが左に集約されたので、画像表示領域が広く使え、作業効率は格段に向上した。
(2)テザー機能
最近のデジタル一眼レフカメラには、遠隔操作やコンピュータと直接リンクして撮影のできる機種がある。テザーは、Aperture 2 をインストールしたMacintosh とカメラをFireWire またはUSBでつないで、画像データを直接読み込んでプロジェクトに保存、表示してくれる機能。画面で確認しながら照明を変えたりできるので、スタジオ撮影には欠かせない機能といえよう。
(3)画像処理ツール
Aperture はRAW処理に特化したのが特長。Aperture 2 になってさらに画質クオリティは向上した。極端なコントラストの被写体では白とびが起きやすいが、新設の「ハイライト復元機能」を使えば明るすぎるハイライト部分を補正できる。また、新たにプラグインアーキテクチャーを導入したことで、今後さまざまなプラグインを使った画像編集が行える。アップデータ2.1では早くも「覆い焼きと焼き込み」プラグインが配布され、外部アプリケーションに頼ることなく画像の調整が行える。
以上がとくに大きな変更とアップルがアピールする点だが、率直に言ってインターフェイスに変化は少ない。そのためハンドリングは Aperture 1.5x から移行してもスムーズに作業を行えた。ただ、従来なかったコマンドエディタの機能が追加され、各機能に設定したショートカットキーをユーザーが再設定できるようになった。使用頻度の高い機能のショートカットキーを自分流にカスタマイズできるので、作業効率を数段アップできる。
表示待ちのストレスを軽減してくれるクイックプレビュー
Aperture では、大量に保存した画像それぞれにキーワードを設定して検索をより容易に、高速に行えるようにできる。筆者はこの機能を最大限に生かすべく、すべての画像データにキーワードを補完してあるほどだ。ただしAperture 1.5x までは、マスターイメージに保存することはできなかった(バージョンイメージには書き込めた)。それがAperture 2 ではその制限がなくなり、メタデータを画像データに補完することもできるし、メタデータをテキストデータとして分割保存することもできる。一度、画像データを破棄し、再度読み込んでみたが、「キーワード」はしっかり受け継がれた。
その他気づいた点では、動作速度の向上も大きな進化だ。たとえば、Aperture はRAW画像を扱うことが基本だけれど、データが重いぶん、画像の読み込み → 表示時間などが、とかくMacintosh 自体の基本スペックに左右されてしまう。スペックの低いMacintosh ユーザーのなかには、それを理由にAperture を敬遠している人もいたのは事実だ。
そこで、画像にアクセスして表示するプロセスを大幅にスピードアップする機能として「クイックプレビューモード」が新たに採用された。マスターではなく画像プレビューのみが高速表示されるため、画像の確認や比較、レーティング、選択などの簡単な作業には驚くほど早くとりかかれるようになった。これでストレスが解消されるユーザーも相当多いだろう。
ちなみに、従来のHUD(ヘッドアップディスプレイ) 機能やフルスクリーンモードなどは継承されている。プリント、WEB などへの新しい対応を含め、写真の総合的な管理、編集におけるプロカメラマンの要求にきめ細かく対応したのが Aperture 2 の魅力と言えよう。フリートライアル(無償体験版)が用意されているので、新しい機能を自分のワークフローに照らし合わせて試してみることをお奨めする。
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| 主なプロフィール |
| ● | 平成20年2月12日発表 |
| ● | 平成20年2月12日発売 |
| ● | 画像総合管理ソフト |
| ● | Mac OS X v10.4.11 またはv10.5 (Leopard) |
| ● | RAW対応 |
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パッケージ。直販サイト「Apple Store」価格は2万3,800円(アップグレード版は1万1,800円)だ。フリートライアル版をダウンロードできる。詳しくは本サイトの「画像ソフト案内所」を参照。 |
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【新】 Aperture 2 基本画面 基本画面の表示レイアウトを改良し、見やすくしている。とくに目立つ部分では、v1.5で右側にあった調整ツールの表示が、すべて左側の一体型インスペクタとHUDに統合し、Wキーを押すだけで機能を切り替えできるようになった。 |
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【旧】 Aperture 1.5 基本画面 Aperture1.5xでは、左側に「プロジェクト」リスト、右側に調整パネルがならび、中央のビューア部分が狭くなっていた。モニターサイズが小さい場合、非常に使いずらかった。 |
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