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じつはE-3にせまる高画質なんです、と開発者
E-420 は、E-410 の後継機。E-410 といえば最高に携帯性のいいデジタル一眼レフとして、ビギナーからベテランまで幅広い層に人気。そのダントツに軽くて小さいボディデザインは、E-420 になっても基本的に大きな変更はなく、外観的な違いはグリップ部形状がわずかに変更されたことと、背面の液晶モニターが 2.5型から 2.7型へと大型化されたこと。従来はグリーンだったいくつかのアイコンや文字がブルーに変更されたこと。モードダイヤルの形状が小変更されたことぐらいだ。
一見すると 「マイナーチェンジ?」 という印象だが、開発者が 「じつは中身はフルモデルチェンジに近いのです」 と言うとおり、内部的には大きく手が入れられている。
まず、要となるイメージセンサーだが、画素数など基本部分は E-410 と同じながら大幅な改良が施されており、ダイナミックレンジや色再現力が向上。画質的には同社フラッグシップ機である E-3とほぼ同等の高画質を実現したという。
さらにライブビューも進化し、E-410 ですでに実現していた位相差AFによるライブビューに加え、イメージセンサーそのものでコントラストAFを行う 「ハイスピードイメージャAF」 を新たに搭載。ピント合わせのたびにライブビューが中断しないのが特長だ。
顔検出&プレビュー機能がいよいよ一眼に登場
顔検出機能が搭載されたことも大きな進化だ。ハードウェア検出により最大8人までの人の顔を高速で検出。AFライブビューと組み合わせた場合、AFロックなどを行うことなく顔部分にピントを合わせることが可能だ。
また、この顔検出は 「フェイス&バックコントロール」 により、人物中心の総合的な露出制御などを行う。たとえば逆光などの場合、人物の顔が暗くならないようにしながらも、背景が白とびすることなく見た目に近い自然な再現が得られる。オリンパスがコンパクトデジタルカメラに投入してきた技術がいよいよ一眼レフカメラに進出したのだ。
目立つ変更としては、サイズアップと同時に液晶パネルそのものも E-410 の 「ハイパークリスタル」 から 「ハイパークリスタル II 」 へとグレードアップ。より広い色域を再現できるようになった。とくにグリーン方向の色域再現が向上したことと、E-3 のモニターと同じ 「低反射コーティング」 により、晴天下でもモニター映像を確認しやすくなっている。
このほか、E-3と同様にワイヤレスフラッシュシステムに対応したことや、オートホワイトバランス精度の大幅向上、露出補正とホワイトバランスの効果をモニターで確認しながらセットできるようにした 「パーフェクトプレビュー」 など、見どころは多い。
ハイスピードイメージャAF、パーフェクトプレビューも実用的
試写は試作機。画質や動作などはまだ製品版とは異なるということで、評価的な話は一切できないわけだが、 「試作機で撮った」 印象としては、発売1カ月前のβ (ベータ) 版でも色再現は E-410 よりも格段によくなっていると感じた。E-410 では条件によって白とびしやすいこともあったが、そんなシーンでも E-420 試作機の方が破綻のない階調再現を見せた。オリンパスが言うとおり、E-3 と同等の画質というのは本当のようだ。
ハイスピードイメージャAF も試してみたが、合焦速度の遅くなりがちなコントラストAF にしてはかなり高速にピントが合う。従来からある位相差AFでは撮るときにミラーの上げ下げが忙しく行われるため、いつシャッターが切れたのか撮影者自身も把握しにくいが、新しいAF ライブビューはそのあたりの使用感がずっとスマートで扱いやすい。位相差AF のように測距点が3点に限定されないのも使いやすい。
ただし、この便利なハイスピードイメージャAF に正式対応しているレンズが、ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8、ED 14-42mm F3.5-5.6、ED 40-150mm F4.0-5.6 の3本のみというのは残念(25mmを除く2本のレンズはファームウェアを Ver1.1 以上にアップしておく必要がある)。この3本以外で行った場合、コントラストAFは働くものの、シャッターを切るとミラーが一旦下がり、3点測距による位相差AFを行ったあとに撮影という動作の流れになる。
最後に、E-420 の新機能である 「パーフェクトプレビュー」 はなかなか便利だった。これは露出補正の各補正値ごとの効果や、ホワイトバランスの違いが画面に並んで(ちょうどPhotoshop のバリエーション機能のように)液晶モニターに表示されるもの。すでにコンパクトデジカメなどでは採用されているが、きわめて実用的だと思った。
E-420 を使ってみて感じたのは、やっぱり軽くて小さいカメラは楽しいということ。持ち歩いていてもまったく負担に思わず、いざ撮影となれば一眼レフレの画質とテクニックを駆使できるのは痛快としか言いようがない。
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