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俊敏なレスポンス&高画質に着実な進歩を見た
Kiss X2 をチェックするとき、半年前に発売されたKiss Digital X と比較するのは当たり前だ。まず外観では、背面の液晶モニターが3.0型 (Kiss Digital X は2.5型) になり、さらに背面から見たシルエットがなだらかな曲線を描いている点が、X2 の大きく変わったと思える最初の印象だ。
大きな液晶モニターを搭載したため、ボタン配置が変わり、もしや操作感まで変わってしまうのではないかと思っていたが、意外とすんなり撮影に入っていくことができた。造形処理と操作性の融合のうまさは、さすがキヤノン、お見事である。
撮影レスポンスも十分はやい。このクラスでは最高と言える秒間3.5コマの連写性能がそれを表している。
とはいえ結論を先に言うと、X2 の進化を本当に感じとれたのは、解像感とホワイトバランスの性能だった。
プロから見ても好ましいニュートラルな色
解像感の比較だが、10.1メガ (CCD) から12.2メガ (CMOS) というふうに画素数をアップしてゆくのは、キヤノンにかぎらずもはやエントリークラスでも当たり前の世の中だが、肝心なのは遠景の解像感が、画素数が多くなったぶんに比例して向上しているかどうかだ。X2 とX の差は約200万画素。19インチクラスのディスプレイで全画面表示してもさほど大きな差は見られないのだが、画像をずんずん拡大して細部をチェックしてゆくと、画素と画素とのつながりが画像としてきちんと再現できているのがわかる。拡大していっても、細部の立体感がきちんと残っているのだ。
次はホワイトバランスの精度向上である。とくに青かぶりしやすい 「晴天の日陰」 という撮影条件で X2 を X と比べながら色々撮ってみた。新採用の 「DIGIC III 」 の実力が試される場面であったが、ほとんどニュートラルな発色で、カラーバランスの崩れがない。しかも14bit 処理。プロにも好ましい色再現だ。エントリー機ながら、キヤノンが 「Kiss シリーズ」 に注ぐ思いがひしひしと伝わってくる着実な進歩が見てとれた。
自動補正、低ノイズ…きれいな写真がもっと身近になった
このほか、X2 に搭載された新機能のひとつに「オートライティングオプティマイザ」機能がある。逆光状態やストロボの光量が足りなくなったとき、あるいは曇り空の風景などの撮影場面で、自動的に明るさやコントラストを補正する機能だ。チェックしてみると、たしかに逆光下の顔の表情や、とくにシャドー部の再現がよいことを確認できた。
なお、このオートライティングオプティマイザ機能は、マニュアル露出時とRAW、およびRAW+JPEG記録のときは機能しない。「かんたん撮影ゾーン」ではON、応用撮影ゾーンではカスタムファンクションからON/OFFが選べるようになっている。使いたいときには、そのことを忘れないように。
最後に、高感度時の描写チェックを行った。もともとキヤノンEOSデジタルはノイズ感が少ないことでは定評がある。さらに、X2 には「高感度撮影時のノイズ低減」が、カスタムファンクションから選べるようになっている。もっとも、この機能はデフォルトではOFFなので、そのまま 拡張感度上限の ISO1600 で撮ってみた。下の作例にもあるが、ノイズ低減機能を使わなくても、ノイズが大幅に低減していることがわかった。これはCMOSセンサーに第二世代オンチップノイズ除去回路が搭載されたことによる効果大と捉えていいだろう。もちろんDIGIC III 抜きでは語れない進歩だ。
それにしても素早い9点AFといい、使いやすいライブビューといい、本当によくできた一眼レフカメラだ。海外での評価も高いようで、TIPAベストアドバンストデジタル一眼レフカメラ2008 を受賞したそうだ。
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