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Datacolor Spyder3 Elite
  (2616 ヒット)
高まる専用キャリブレーターの必要性
 デジタル写真の管理はもちろん画像編集に欠かせないツールとなっているパソコン。なかでもモニターは、テキストやオフィスを扱う場合と異なり、作品の仕上がりを確認する重要なも部品になっている。しかし、みなさんはモニターの明るさやコントラスト、色をしっかり管理しているだろうか。もしかしたら、「モニターを管理? なんのこと?」と思う人もいるかもしれない。
 パソコンに付属のモニター、あるいはパソコン用として売っているモニターは、工場出荷時のままではデジタルカメラの画像確認用としては適さないことが多い。正しい色温度、正しい色調、正しい明るさ、正しいコントラストに調整してはじめて画像確認の準備が整うのだが、それを知らない人がまだ多いのも事実。モニターをきちんと調整し、作成した情報「プロファイル」をパソコン(具体的にはビデオカード)に設定してあげる。それが「キャリブレーション」と呼ばれる作業だ。
 キャリブレーションを行うには、キャリブレーターを使用する。「いや、自分は Adobe Gamma (アドビガンマ) でキャリブレーションしているからキャリブレーターは不要」と言う人もいるだろう。たしかに Windows では 「Adobe Gamma」、Mac OS X ではシステムに標準の「Apple ディスプレイキャリブレータ・アシスタント」を使用すれば、簡易的にモニタープロファイルを作成することはできる。
 しかし、それらの方法はあくまで目視に頼るため正確さに欠ける。安定したモニター管理を行うには、専用のキャリブレーターを使用することがベストなのだ。ここに紹介する、ソリューションシステムズが総代理店をつとめるキャリブレーションシステムのトップブランド、DataColor 社の「Spyder3 Elite」もそのひとつだ。
高性能だが操作はいたってシンプル
 Spyder3 Eliteは、Spyder シリーズの最上位機種だ。カスタム白・黒輝度コントロールやガンマ曲線編集などが行え、プロやエキスパートのハイレベルなニーズに応える。とは言っても、基本操作は添付ソフトのダイアログボックスの指示に従うだけ。初心者でも簡単にキャリブレーションができるから心配は無用だ。
 では、早速キャリブレーションの作業に入ろう。デジタル写真の場合、白色点(色温度)とガンマ値(階調特性)は、6500Kでガンマ 2.2 が基本だ。モニター本体で色温度設定が選べるのであれば、それも6500Kにする。スパイダーセンサーは、液晶モニターには吸盤を使わずにセットする。キットに付属のオモリを装着してモニター上部からぶら下げるようにする。あとはキャリブレーションソフトウェアの画面に従って、[続行]をクリックしてゆく。最後にプロファイル名を付けて作業は終了だ。
 なお、キャリブレーションの設定を「詳細」にすれば、白や黒の輝度を任意に設定することもできる。輝度は、液晶モニターでは90〜160cd/m² (カンデラ) にする。
1カ月に1回はキャリブレーション
 キャリブレーションがすんだモニターを見て、どうだろうか。もしも「画面が全体に黄色い」と感じたら、部屋の照明をチェックしてみよう。キャリブレーションを行うにあたっては、部屋の照明、いわゆる「環境光」がとても大切だ。たとえば蛍光灯の「クール色」の下では、色温度6500Kの画面は黄色く見えるだろう。可能なら、モニターと環境光の色温度を合わせたい。デザイン事務所などが使う色評価用蛍光灯もあるが、一般的な蛍光灯でも「昼白色」に交換すると自然な色になる。
 部屋の窓にも気をつけよう。窓から外光が入ることによって、昼間と夜間でモニター周囲の環境光が異なってしまう。昼間でも窓は遮光カーテンでおおい、常に安定した処理が行えるようにしたい。
 以上でモニター管理は完璧だ。自信を持って作品創りが楽しめる。なお、液晶モニターは使っているうちにバックライトがほんの少しずつだが消耗してくる。だからキャリブレーションも1回だけでなく、ときどき行うのがコツだ。最低、1カ月に1回キャリブレーションしよう。もちろん電源ONから数十分経ってモニターが安定してから作業をはじめる。
主なプロフィール
平成19年12月17日発表
平成20年2月18日発売
Windows Vista 32/64bit、XP 32/64bit
Mac OS X 10.3〜10.5
モニターカラーキャリブレーション専用
CRT、LCD両対応
測色センサー付属
発表時ニュースを読む
データカラー スパイダー3 エリート パッケージ
写真家、デザイナー、印刷業者などプロ向けのモニタキャリブレーションシステム。最高のパフォーマンスを引き出すためのカラーエンジンと測光アパーチャーを搭載。高速キャリブレーションが可能で、約半分の時間で再キャリブレーションが可能。「Elite」の弟分「Pro」もある。また、Spyder3 にはプリンタープロファイルを作成する「Print」があり、「Elite」とセットになった「Studio」もある。

 

写真をクリックすると拡大画像になります。
◆ Spyder センサーを知る
測定センサー 表面 測定センサー 裏面 液晶モニターでの使用法
デスクトップクレードルに置いた状態のセンサー。中央に新しく搭載されたインテリジェント環境光センサーが見える。
上の吸盤はCRTモニター用。下のハニカム状のものがセンサー。7個の光学ディテクターと大口径受光アパーチュアーからなる。
液晶モニターでは吸盤は使わず、USBケーブルで上から吊す。左写真に見えるオモリを使って均衡をとる。
 
◆ モニターキャリブレーションの実践
〔1〕設定画面
〔2〕モニター選択
〔3〕コントロールの識別
スパイダー3 設定画面 スパイダー3 モニター選択画面 スパイダー3 コントロールの識別
付属ソフトをインストールし、Spyder3 Eliteのセンサーを取り付けて起動させると、モニター(ディスプレイ)を認識してキャリブレートの設定画面が現れる。
Spyder3 Eliteは、液晶モニター、ブラウン管モニタ、ノートパソコン、さらにプロジェクタにも対応している。ここでは液晶モニターを選択。
キャリブレートするモニターは、どのような調整機能を持っているかをソフトに認識させる。「明るさ」「コントラスト」「バックライト」などのチェックボックスにチェックを入れるだけ。
 
〔4〕ターゲットの選択
〔5〕センサー配置のガイド
〔6〕センサーを設置
スパイダー3 ターゲットの選択画面 スパイダー3 センサー配置のガイド画面 スパイダー3 センサー設定風景
デジタル写真を扱う場合は、一般的に、白色点を6500K、ガンマ値を 2.2 に設定する。
センサーの絵に重なるように、実物のセンサーを吊り下げる。画面をやや上にチルトさせるとモニター画面に密着しやすい。
センサーをモニターの画面に合わせて設置しているところ。液晶モニターは、付属のオモリを使って釣り合いをとる。CRTは吸盤で画面に貼り付ける。
 
〔7〕キャリブレーション中
〔8〕プロファイルの作成
◆ モニター周囲の環境も整えたい
筆者の作業環境
筆者の作業場風景。蛍光灯には昼白色と色評価用を使用、窓のカーテンは遮光カーテンだ。こうすれば昼も夜も同一のモニター条件で画像を処理できる。ちなみにカーテンの色も、モニターが自然な色に見えるようにグレーを選んだつもり。
スパイダー3 キャリブレーション進行画面 スパイダー3 プロファイル作成画面
キャリブレーションは、わずか5分ほどで終了する。詳細設定から、白・黒輝度測定も可能だ。
できあがったプロファイルに名称を付けて完成。以後、パソコンを起動するたびに読み込まれてモニター設定が整う。さらにRAW現像やレタッチソフトにこのモニタープロファイルを設定することで、視覚的に一貫した画像処理が可能になる。
 
システム要件 ●コンピュータ:PC/AT互換機、Macintosh ●OS:Windows Vista (32bit / 64bit)/XP (32bit / 64bit)、Mac OS X 10.3〜 (10.5 Leopard 対応) ●対応モニター:CRT、LCDモニタ、ノートPC ●モニター解像度:1024×768以上 ●必須インターフェイス:USB
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