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高度な処理を簡単かつ直感的に行える
アドビシステムズ社の画像ソフトウェア製品には、映像クリエーター向けの Photoshop CS3、カメラマン向けの Photoshop Lightroom 2 があり、そして写真を趣味とするエントリーユーザー向けに、この Photoshop Elements がある。最近の画像編集ソフトにおける傾向として、かつては職人ワザとも呼べる技量を求められた複雑な処理を、レタッチ・ビギナーでも簡単に、かつ直感的に行えるようになってきていることが挙げられる。Windows 用のみの発売ではあるが、最新の Photoshop Elements 7 にも、簡単かつ直感的に処理が行える画期的な機能が搭載されたことが話題だ。そこで、注目すべき新機能に的を絞って詳しく解説しよう。
Elements 7 は基本的に、[整理]を皮切りに、[編集]、[作成]、[配信]の4つのモードで構成されており、これは Elements 6 をそのまま踏襲している。Elements 7 でおめみえした最新機能は、おもにオレンジ色のタブの[編集]に収められている。
まず、[クイック]編集パネルの一番下にある[タッチアップ]だが、(1) 人物撮影で赤目現象を補正する[赤目補正]、(2) 歯をパールホワイトのようにする[歯ブラシ]、(3) 空を青くする[青空]、(4) カラー画像をレッドフィルターで撮影したようなモノクロ画像にする[白黒 (高コントラスト)]機能がある。写真愛好家が頻繁に使うと思われる補正機能だけに絞り、アイコンのクリックでダイレクトに呼び出せるので使い勝手も良く、初心者にはとても便利で親切である。
とくに、[青空]を使うと、地味な色合いに写ってしまった空も色鮮やかにすることができるので、風景をおもに撮影する人にはピッタリな機能である。その編集作業はとても簡単で、ブラシで空の部分をなぞるだけ。
[白黒]についても同様に、ブラシで画像をなぞるだけで簡単にモノクロ画像にすることができる。
[標準]編集パネルでは、新機能[スマートブラシ]に注目して欲しい。これはブラシツールに編集機能を加えたもので、ブラシでなぞるだけで写真の特定の範囲を自動的に選択し、同時にそこに特殊効果を追加できる機能。8種類のライブラリに50種類にもおよぶエフェクトが用意されており、色調の調整からテクスチャー (質感・手触り) の追加など、多彩な編集を可能にしたのである。従来の数値情報やグラフを読み取る処理だけではなく、直感的に画像処理ができるようになったのは大きな進化と呼べよう。
困ったときの合成、それがだれにでも作れる
さらに、Elements 7 の新機能のなかで特筆すべき機能に「合成写真」がある。そのひとつ、[Photomerge Scene Cleaner]は同一場所で撮影した複数枚 (最大10枚) の画像を使い、背景に写り込んでしまったの不必要なものを消し去ったり、逆に必要なものを追加することが簡単にできる。同様に[Photomerge Groupe Shot]を使うと、複数枚の集合写真から写りのいい部分だけを組み合わせて1枚の “完璧” な集合写真を作成できる。顔だけに特化した[Photomerge Faces]もある。
これまで合成というと、面倒な作業を何段階も経る必要があったが、鉛筆やブラシで画像をざっとなぞるだけの簡単操作で画像を合成することができる、とても便利な機能だ。
ここでは紹介できなかったが、新搭載の 「検索ボックス」 に名札 (人物、場所、イベントなどのキーワードのこと) や撮影日、ファイル情報などのキーワードを入力するだけで瞬時に写真を検索、呼び出せる機能や、被写体の輪郭や質感をキープしたまま写真の表面をソフトな印象に仕上げる 「ぼかし(表面)フィルタ」 などの新機能もある。
従来バージョンとは比べものにならないほどやさしく直感的に処理ができるようになったElements 7。旧バージョンの Elements ユーザーであれば是非ともバーションアップして、この最新機能を堪能して欲しい。画像処理にあまり時間をかけたくない人、ビギナーだけでなくハイアマチュアも満足できるソフトと言える。
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| 主なプロフィール |
| ● | 平成20年8月26日発表
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| ● | 平成20年10月17日発売
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| ● | 画像総合管理ソフト
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| ● | Windows (Vista 対応)
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| ● | RAW対応 |
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バージョン7も前と同様、Windows 版からのリリースとなった。アドビストアでの価格は、製品版が1万4,490円、アップグレード版が1万290円となっている。 |
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起動画面。インターフェイスは、旧バージョンよりもシンプルで見やすくなった。基本的に[整理]、[編集]、[作成]、[配信]の4つのモードから目的の作業に入る。 |
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写真をクリックすると拡大画像になります。
☆タッチアップを試す |
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☆スマートブラシを試す |
● [タッチアップ・青空]
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● [タッチアップ・白黒]
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● [スマートブラシツール]
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クイック編集にあるタッチアップの[青空]を使えば、霞んだ空でも簡単に青空にすることができる。補正前と補正後の画像を見れば、その違いは一目瞭然である。 |
[クイック]編集にあるタッチアップの[白黒]を使えば、簡単にメリハリのあるモノクロ画像にすることができる。ブラシを使う操作なので、画像の一部をモノクロにすることも可能である。 |
[緑を強く]→[暗い空]→[青い空]の3ステップで仕上げた画像。ピンポイントでエフェクトを付加できる。また、元画像は「背景」としてそのまま残り、効果は自動的にレイヤーで作られるので、後から再調整が可能。 |
☆[Photomerge Scene Cleaner]に挑戦!
人通りの多い場所で撮影した画像を元に、中央のオレンジのジャケットの人物だけにすることも可能。早速、その驚きの簡単な作業を披露しよう。
※パッケージおよび Photomerge Scene Cleaner の写真は、Adobe Systems Incorporated の許諾を得て使用しています。
Adobe および Photoshop, Elements,Photomerge は Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。
動作環境 ●コンピュータ:2GHz以上のプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータ ●OS:Windows Vista/XP(SP2、SP3) ●RAM:1GB以上 ●ハードディスク空き容量:1.5GB以上 ●ビデオカード:16bit 以上のカラー表示が可能なもの ●ディスプレイ:16bit カラーおよび1,024×768 の画面解像度をサポートし、DirectX 9 互換のディスプレイドライバ ●その他:CD-ROMドライブ、インターネット接続