トキナーのAT-X 124 PRO DX 12〜24mm F4 がリニューアルされ、“ II ” になった。光学系は従来モデルと同様だが、新たにマルチコーティングを変更し、逆光時のフレアやゴーストが発生しにくくしているほか、ニコンFマウント・バージョンでは、レンズ内にAF用DCモーターを搭載したのが従来モデルとの大きな違いだ。
従来のニコンFマウントモデルはボディ内AFモーター対応だったため、D40 やD60 といったレンズ内AFモーター専用ボディではオートフォーカスが動作せず、マニュアルでピント合わせを行うしかなかったが、新しい “ II ” のニコンFマウント・モデルならレンズ内にAFモーターを搭載したため、D40 やD60 と組み合わせたときでもAFで撮影できるようになった。エントリークラスのD40 やD60 はユーザー数がとても多いので、これは朗報であろう。
レンズ内にAF駆動モーターを内蔵したため、重さは従来モデルより約30gほど増えてはいるものの、全長や太さなどがほとんど変わっていないのは凄いと思う。レンズフードは従来モデルと同じ BH-777 が付属するが、このフードは内側に黒い反射防止素材の繊維が貼られている本格的なものだ。
ガタつきのまったくないズームリングやピントリングなど、相変わらずAT-X シリーズのレンズは作りがいい。今回試用したのはニコン・マウントだったが、マウントまわりにはゴムシーリングが新設され、防塵防滴性能も向上しているようだ。AT-X シリーズの美点であるワンタッチフォーカスクラッチ機構も、もちろん継承されている。
ニコン製デジタル一眼レフカメラボディの場合、一部のレンズ以外は、AFからMFへ切り替えるときにボディ側のフォーカスモードスイッチ (またはダイヤル) を操作する必要があるが、このレンズならピントリングを手前に引いてスライドさせるだけで、AFから瞬時にMFへ移行することができ、非常に便利だ (トキナーではワンタッチフォーカスクラッチ機構と呼ぶ)。
しかもAF時はピントリングが回転しないし、MF時はピントリングの回転にトルク感があるなど、操作性も至れり尽くせりである。
描写性能は基本的に従来モデルと同様で、とくに歪曲収差は、この手のワイドズームとしては、とても小さく抑えられている。画像の均一性も高く、写りに不満は感じられない。お世辞ではなく、コストパフォーマンスの高い、いいレンズである。
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