DT 11-18mm F4.5-5.6 は、“DT” の名称が示すとおりAPS-Cフォーマットの撮像素子を採用したデジタル一眼レフカメラに最適化された専用のレンズ。35mm判換算で広角16.5mmから27mm相当をカバーする。ソニーαレンズのラインアップのなかでもっとも広い画角を持つが、単に広い範囲を撮影するだけでなく、強烈な遠近感 (パースペクティブ) を生みだす。
遠近感は、手前のものはより大きく、遠くのものはより小さく写ることで強調される。それゆえ、超広角レンズを使って撮影するときには、いかに手前の被写体に近づいてそれを大きく写し込むかがフレーミングのポイントとなる。
このときに重要になるのが、レンズの最短撮影距離である。DT 11-18mm F4.5-5.6 の最短撮影距離は25cm。ズーム・レンズとしては優秀なレベルだ。しかし、実際の撮影でいきなりワイド端の11mmを使うと画面内に余計なものがたくさん入り込み、画面の整理が難しくなってしまう。だから、このレンズを使いこなすのには、テレ端の18mmからフレーミングを始めて、徐々にワイド側の焦点距離を使って慣れていくのがベターだ。
歪曲収差は、ワイド側で樽型が見られるが、建物など直線的な被写体を写さないかぎり、まったく気にらないレベルにまで補正されている。また、周辺部分の描写性能が非常にシャープなので、絞り開放付近でも安心して撮影できるのも、このレンズの大きな特徴である。そのため、撮影時に開放F値の暗さ (F4.5〜F5.6) が気になることはほとんどない。
また、シャッタースピードの遅くなるシチュエーションなら、カメラのISO感度のアップなどで十分に対処できる。唯一、ワイド側での周辺光量落ちが若干気にはなるが、それも絞りを1段絞り込めばかなり改善されると覚えておこう。
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