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タムロン SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF]
  (6496 ヒット)
従来の 11-18mm を総合力で圧倒、事実上の後継か
 APS-Cフォーマットの撮像素子を採用するデジタル一眼レフカメラ用のズームの多くは、設計の都合上、広角端のスタートが35mm判換算で28mmに相当する18mmからのものが多い。タムロンの高倍率ズームの製品構成を見たかぎりでも、18-200mm (28〜300mm相当) や18-270mm (28〜419mm相当) など望遠側に長けた機種はあるものの、撮影シーンによってはさらに広角側が欲しいときがある。
 そんな場合、これまでは平成17年に発売された SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II (Model A13) の併用がうってつけだったわけだが、今回紹介する SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II (Model B001) は、11-18mm よりほんの少し長く重くなったけれど明るくなり、さらに広角・望遠の両端を拡大して、撮影最短距離も1cm 縮めている。そのうえで価格を1万円も安価にしてくれたので、もはや後継機種と言っていいだろう。
 ニコンD300 ボディへ装着したときにまず感じたのは、楽に持ち運べる 「軽快さ」 だ。エンジニアリングプラスチックの外装を採用することで重くなるのを極力回避しつつコストダウンも図ったようだが、その作りは堅牢そのものであり、ちゃちな感じは微塵もない。
 ズームリングを回しても、フォーカスモードをマニュアルにしてピントリングを回してもガタつかないことはもちろん、滑らかな動きをみせており、操作フィーリングはまったく申し分ない。
特殊硝材を多用して諸収差を実用レベルに低減
 肝心の写りであるが、ニコン純正のDX Zoom-Nikkor ED 12-24mm F4G (IF ) を使っている身でも感心するばかり。この広い画角をカバーするとなれば、気になるのは画面周辺の再現具合だ。広角ズームでありがちなのは四隅の方で像が放射状に流れる収差で、タムロンのSP AF10-24mm は皆無ではないけれど、かなりのレベルでその 「流れ」 が抑えられている。
 コントラストのあるエッジに僅かに色にじみが残るが、問題にするほどではなく、実売で6万円を切るリーズナブルな価格を考えれば上々の仕上がりだ。
 APS-Cフォーマットのデジタル専用超広角ズームレンズについては、純正も含め、安心して所有できる “決定版” と呼ぶべき製品がなかなか見受けられなかった。そんな折に登場したタムロンのSP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II は、性能、大きさ、価格の面で、間違いなく現在の “イチ押し” と呼べるレンズである。
主なプロフィール
平成20年9月1日発表
平成20年10月23日発売
(ニコン用)
超広角ズーム
デジタル専用
(APS-Cフォーマット)
DCモーター内蔵
発表時ニュースを読む
タムロン SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di ・ LD アスフェリカル [IF]
まず発売されたのはニコン用。レンズ内AFモーター搭載で、D40 やD60 などでも問題なくAFが使用できる。
タムロン SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di ・ LD アスフェリカル [IF] レンズ構成図
後群に異常低分散レンズ2枚を配置。前玉はガラスモールド非球面レンズで、このほか複合非球面レンズを3枚使用する。

 

作例1 ● 望遠端で撮影
写真をクリックすると
拡大画像<640×425>になります。
作例2 ● 広角端で撮影
写真をクリックすると
拡大画像<640×425>になります。
作例3 ● 広角端で撮影
写真をクリックすると
拡大画像<640×425>になります。
作例1 (C) 井上六郎 作例2 (C) 井上六郎 作例3 (C) 井上六郎
国立競技場、右翼最上段からの眺め。隣り合う椅子の間隔も遠くまで描写している。これならカメラの輪郭強調を抑えてノイズを減らすよう設定ができる。
■ニコン D300 マルチパターン測光 シャッター速度優先AE (F14 −0.3EV補正 1/200秒) WB晴天 ISO200 ピクチャーコントロール=スタンダード (明るさ[−1])
近鉄特急・伊勢志摩ライナーの先頭車両は、このように運転席とその先の風景まで一望できるよう、大きなガラスの仕切りで乗客を楽しませてくれる。
■ニコン D300 マルチパターン測光 シャッター速度優先AE (F7.1 1/25秒) WBオート ISO200 ピクチャーコントロール=スタンダード アクティブD-ライティング=[弱め]
伊勢神宮、内宮の奥に位置する正宮だ。三十三の石段を画面いっぱいにとらえた。絞り値F4.5 ながら結像は調子良く、コントラストも充分に得られた。
■ニコン D300 マルチパターン測光 マニュアル露出 (F4.5 1/25秒) WB晴天 ISO200 ピクチャーコントロール=スタンダード (明るさ[−1])

※作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●焦点距離 : 10 - 20mm (35mm判換算約15〜36mm) ●画角 : 108°44’ - 60°20' (APS-C判換算) ●開放絞り : F3.5 - F4.5 ●最小絞り : F22 ●絞り羽根 : 7枚 ●レンズ構成 : 9群12枚 (LDレンズ2枚、大口径ガラスモールド非球面レンズ1枚、複合非球面レンズ3枚) ●最短撮影距離 : 24cm (ズーム全域) ●最大撮影倍率 : 1/5.1倍(テレ端) ●フィルター径 : φ77mm ●最大径×全長 : φ83.2×86.5mm ●重さ : 406g ●対応マウント : ニコン/キヤノン/ソニー/ペンタックス
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