クラス最高レベルの開放絞り値、F1.4 の明るさをもつ大口径広角24mmレンズ。過去 (と言っても10年以上前になるが) に発売された EF24mm F1.4L USM のモデルチェンジ版である。レンズ本体の見た目は大きな差はないように感じられるが、レンズ構成はまったくの別ものだ。
スペックでとくに新しいのは、新技術による反射防止コーティング 「SWC(Subwavelength Structure Coating) 」。レンズ構成中の一ヵ所 (前玉の裏面) にこのコーティングを施すことで、ゴーストやフレアーの発生を抑えている。
ただし値段は高価で (メーカー希望小売価格23万5,000円・税別)、高画質な超広角ズームが買えるほどである。しかし、ズームの場合はどうしても開放F値は F2.8 程度だが、このレンズの開放F値は F1.4 。室内や暗所での撮影が楽になるばかりでなく、広角でありながら背景をボカした撮影も可能だ。AF の合焦精度も大幅に向上している。
実際に写してみると、得られる画像は非常にシャープでクリア。ややコントラストが高めで、ハイライト側が飛びやすいが、キレのある描写が得られる。
このクラスのレンズともなると、やはりプロを意識した製品であり、EOSデジタル一眼レフカメラの6つの [ピクチャースタイル] については、階調再現のよい “ニュートラル” や “忠実設定” を基本にするように設計されているのではないかと思われる。
また、やや陣笠状になる部分もあるが、歪曲収差もよく抑えられ、撮影した画像を眺めていると、24mmよりもう少し焦点距離が長いのではないかと錯覚を起こすほど。
購入にはちょっと勇気のいる価格だが、スナップなど多目的に使えるだけに、この画角を好きな人にとっては無駄な投資ではないだろう。ましてやEOS 5D Mark II など最新のハイスペック・EOSデジタル一眼レフカメラの求める画質を得ようと思えば、このレンズしかないとも言える。
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