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オリンパス E-30
  (3898 ヒット)
懐疑的な見方をしていたアートフィルターだが…
 E-30 は、意外にもオリンパス E システム初の中級機という位置づけがなされ、フラッグシップ機 E-3 の機能をコンパクトにまとめた高機能パッケージカメラだ。
 その最大の特徴は、撮影時の描写傾向を積極的にコントロールできる 6種類の 「アートフィルター」 を先駆けて搭載したことにある。これにより、画像編集や加工といったレタッチの技術がなくても、手軽にいろいろな作風のカットが撮影できるというのだ。
 正直、このアートフィルターに関して、最初はとても懐疑的であった。そもそも撮影者がイメージを膨らませさえしていけば、画像編集ソフトを使って描いたイメージに近いものを簡単に作ることができる世の中である。しかもパソコン上であれば画像ごとにかなり細かい調整が加えられるので、カメラ内部の画像処理よりソフトを使った方が有利だと感じていたからだ。アートフィルターをかけた画像に後から調整できないのも何ともスッキリしない。(通常画像を残したい場合は、画質モードをJPEG+RAWに設定し、JPEGでアートフィルターを、RAWで通常画像を残す)
 しかしどうだ。実際に使ってみると、6種類あるどのフィルターもしっかり画が作り込まれているので、妙な誇張もなく違和感も少なかった。モードダイヤルでアートフィルターを選択し、あとはシャッターを押すだけで写せる手軽さは快適で、テストを終えて普通に撮り始めると、逆に物足りなさを感じるようになったほどだ。
アートフィルターに調整機能はないが露出や色温度で味付けを
 6種類のアートフィルターは、その印象から大きく2つのグループに分けることができる。1つめのグループは、色みや彩度、露出傾向で変化をつけた 「ポップアート」「デイドリーム」「ライトトーン」 。この3種類は撮影後のメモリーカードへの書き込みも速く、描写の変化の具合もほぼ想像の範囲内に収まっていた。2つめのグループは、しっかり画像処理したような 「ファンタジックフォーカス」「ラフモノクローム」「トイフォト」 。
 アートフィルターの機能は、モードダイヤル上でシーンモードと同じ場所に[ART/SCN]と割り当てられているので、工場出荷の初期設定ではホワイトバランス、ISO感度ともに[AUTO]になっている。画像の色調を選択する 「仕上がり」 設定は変更できないが、ホワイトバランスとISO感度は個々のボタンを使って変更できるし、露出補正も使えるので、それらの調整次第で自分なりのアレンジを加えられる。
 撮影モードは 「プログラム」 に固定されるが、プログラムシフト機能で絞りやシャッタースピードを動かせる。ライブビュー撮影機能を使えば、アートフィルターの効果をモニター上でシャッターを押す前に実際に目で確認しながら気軽に撮影が楽しめる。また、ファインダーを使った撮影では想像力を働かせて仕上がりを頭に浮かべつつシャッターを押す緊張感が銀塩時代を彷彿させて懐かしくさえ感じられた。
主なプロフィール
平成20年11月5日発表
平成20年12月20日発売
有効12.3メガLiveMOS
(フォーサーズ)
ISO3200
センサーシフト式手ブレ補正
超音波振動式ゴミ除去
CFカード/マイクロドライブ/xD-ピクチャーカード
11点AF/コントラストAF (LV時)
49分割測光
フリーアングル2.7型液晶モニター
AFライブビュー
フラッシュ内蔵
発表時ニュースを読む
オリンパス E-30 フロント
E-3 の弟を自称するだけあって、ボディは比較的大きめ。シャッターボタン前にサブダイヤルがあったり、リモコン受信センサーがあったりする。
オリンパス E-30 トップ
モードダイヤルが軍艦部左側にあるのは、現行 Eシステムのボディでは唯一。右側にはE-3 並みのコントロールパネルがある。
オリンパス E-30 バック
E-3 と同方式の2軸可動式モニターを採用。多機能モデルだけにボタンやダイヤルの数もかなり多い。

 

アートフィルターの効果をご覧あれ!

写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
ART1 ● ポップアート
[フィルターオフ]
[ポップアート]
作例1-1 ノーマル (C) 佐々木啓太 作例1-2 ポップアート (C) 佐々木啓太
鮮やかさを超えたドギつさが特徴的で、色飽和寸前まで彩度を上げたような印象。少し枯れた紅葉が真っ赤になるので、自然風景を撮っても面白い。今回は効果のわかりやすいよう、街角の花器・花瓶にレンズを向けた。
 
ART2 ● ファンタジックフォーカス
[フィルターオフ]
[ファンタジックフォーカス]
作例2-1 ノーマル (C) 佐々木啓太 作例2-2 ファンタジックフォーカス (C) 佐々木啓太
ピントの芯をしっかり残しながら、ふんわりした柔らかさを出している。画像処理では一番再現しづらい印象を受けた。今回は木漏れ日の柔らかさを表現するために使った。このフィルターは一度使うとハマる!
 
ART3 ● デイドリーム
[フィルターオフ]
[デイドリーム]
作例3-1 ノーマル (C) 佐々木啓太 作例3-2 デイドリーム (C) 佐々木啓太
少し青みがかった淡い世界が撮れる。最近流行の 「ガーリーフォト」 のように仕上がるので、少しオーバー露出気味に撮るのがオススメ。ホワイトバランスを[蛍光灯1 (4000K)]にして青みを強調した。
 
ART4 ● ライトトーン
[フィルターオフ]
[ライトトーン]
作例4-1 ノーマル (C) 佐々木啓太 作例4-2 ライトトーン (C) 佐々木啓太
柔らかなネガプリントのような仕上がりになる。そのままでも暖かみを感じる色調になるが、ホワイトバランスを日陰 (7500K) にしてアンバー調に決めうちした。このフィルターも露出オーバー気味が似合う。
 
ART5 ● ラフモノクローム
[フィルターオフ]
[ラフモノクローム]
作例5-1 ノーマル (C) 佐々木啓太 作例5-2 ラフモノクローム (C) 佐々木啓太
コントラストが高めで粒状感もあるのだが、ややモノ足りなさを感じたので、ISO1000 の高感度を使ってコントラストと粒状感を強調した。青空のトーンが省略されて一部が輝いているようになった。
 
写真をクリックすると拡大画像<480×480>になります。
ART6 ● トイフォト
[フィルターオフ]
[トイフォト]
作例6-1 ノーマル (C) 佐々木啓太 作例6-2 トイフォト (C) 佐々木啓太
一番遊び心に溢れている。極端な周辺減光で周辺部が暗くなっているようになる。この効果に対してシャープなピントは違和感を覚えたので、MFフォーカスを使ってわざとピントを外してユルい感じを狙った。
 

※作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●有効画素数 :1,230万画素 ●撮像素子 :4/3型ハイスピードLive MOSセンサー、手ぶれ補正機構内蔵、超音波防塵フィルター内蔵 ●撮像感度 :オート (ISO200〜800 ※カスタマイズ可能)/マニュアル (ISO100〜3200、1/3・1EVステップ選択可) ●画像形式 :静止画12bit ロスレス圧縮RAW/JPEG (同時記録可) ●記録メディア :コンパクトフラッシュカード(Type I・II 、UDMA対応)/マイクロドライブ/xD-ピクチャーカード ●フォーカス :TTL位相差検出式、11点測距、シングルAF/コンティニュアスAF/MF/シングルAF+MF/コンティニュアスAF+MF ●ライブビューオートフォーカス :ハイスピードイメージャAF、11エリア、シングルAF/MF/シングルAF+MF ●シャッター :電子制御フォーカルプレーン式、60〜1/8,000秒、2〜1/8,000秒 (AUTOモード時) 、バルブ、X=1/250秒 ●ドライブ :連写Hモード時5コマ/秒、連写Lモード時1〜4コマ/秒、最大14コマ(RAW時)/約280コマ (LNモード時) ●測光方式 :49分割デジタルESP/中央部重点平均/スポット/スポット (ハイライト・シャドーコントロール付き) ●露出制御 :AUTO/プログラムAE (プログラムシフト可)/絞り優先AE/シャッター優先AE/シーンプログラムAE (ポートレート・風景・マクロ・スポーツ・夜景&人物)/シーンセレクトAE (チャイルド・ハイキー・ローキー・ぶれ軽減・ネイチャーマクロ・キャンドル・夕日・文書・パノラマ ※パノラマにはオリンパス製xD-ピクチャーカードが必要)/マニュアル、多重露出可 ●ファインダー :ペンタプリズム使用アイレベル式、視野率約98%、倍率1.02倍、視度調節付き、アイポイント約24.2mm ●モニター :2軸可動式 2.7型 (約23万ドット) TFTカラー液晶、半透過型、±7段輝度調節付き、±7段色温度調節付き ●フラッシュ :TTL調光/オート/マニュアル、GNo.13 (ISO100) /GNo.18 (ISO200)、調光補正±3EV、先幕/後幕シンクロ設定可、フラッシュブラケット3コマ、ワイヤレスフラッシュコントロール可 ●電源 :リチウムイオン充電池 ●撮影可能枚数 (CIPA規格、フラッシュ使用率50%) :約750枚(光学ファインダー、BLM-1使用時) ●サイズ :W141.5×H107.5×D75mm (突起部除く) ●本体重さ :約655g
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