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シグマ DP2
  (4233 ヒット)
DP1 と似て非なるものは画角だけじゃない
 発売前は DP1 の後継機かと想われたDP2 だが、蓋を開けてみるとDP1 の兄弟機という位置づけであった。そのためコンセプトとデザインこそ平成20年3月発売のDP1 のそれを継承しているが、使用してみると、「まったく別感覚のデジタルコンパクトカメラだな」 というのがDP2 の第一印象だった。
 それは、搭載レンズがDP1 の16.6mm F4 (35mm判換算28mm相当) に対して 24.2mm F2.8 (35mm判換算41mm相当) ということで、画角に応じて見え方も違うということは言わずもがなだ。
 レンズの違い以外でも、DP1 のモードダイヤルにあった 「オートモード」 を廃止して、代わりに [SET UP] を加えたシグマ開発陣の割り切りに、DP2 の性格付けが垣間見える。背面のボタンの種類や配置も変更され、操作系もDP1 とは違った発想で設計されていることにも、DP2 の独自性があるように思う。
 操作系でもっとも使いやすく感じたのは、モニター右脇にある[QS] (クイックセット) ボタンだ。DP1 にはなかった機能で、「ISO感度、ホワイトバランス、フラッシュモード、測光モード」と「画像サイズ、色モード、画質、ドライブモード」の2つの設定画面をワンプッシュで呼び出せる。[MENU] (メニュー) ボタンから階層をたどってゆく手間がなく、即座に好みの設定に変更できるのはとても便利だ。
 さらに、DP1 で横並びだったズームコントローラーが縦並びに改められ、親指をかける滑り止め付きの面積を以前より広げてホールディング性を高めた配慮は、撮る側にとっては嬉しい改善だ。
DP2 には、中判カメラのじっくり撮るスタイルが似合う
 DP2 を持って街に出てみると、DP1 の28mmレンズ相当の画角の広さとは明らかに違う、41mm相当のナチュラルな画角がとても新鮮に映り、どんどん写真が撮りたくなってしまった。この撮影感覚は、ほかのデジタルコンパクトカメラともデジタル一眼レフカメラとも違う、とても静的なもの。たとえて言うなら、中判カメラを持ってじっくり被写体を切り撮ってゆくような感覚か。
 こうして得られた描写は、グラスモールド非球面レンズ 2枚の採用でディストーションが抑えられ、ローパスフィルターを必要としないFOVEON X3 と相まって、自然で高い解像感をもつ。高性能レンズとダイレクトセンサーが捉えた “素” の画像は息をのむほどリアルで素晴らしいものだ。
 さらにDP2 では、ぜいたくにも撮影意図に応じて色調やコントラストを 「カラーモード」 で調整できるようにしている。それもスタンダード/ビビッド/ニュートラル/ポートレート/風景/白黒/セピアの7種類から選択するだけの簡便さだ。
 また、DP1 で指摘されたカードへの書き込み時間の長さは、画像処理エンジンが新しい 「TRUE II」 となったおかげでストレスを感じないレベルまで向上した。
 唯一、最短撮影距離が28cmで “寄り” に弱いのが惜しまれる。デジタルコンパクトカメラで一般的なマクロモードがあれば、さらに撮影範囲が広がって楽しいに違いない。AFにコンティニュアス式があればなおよい。
(曽根陽一)
主なプロフィール
平成21年3月3日発表
平成21年4月24日発売
有効14メガピクセル
(FOVEON X3)
ISO50〜1600
RAW/JPEG
単焦点標準
SDHCメモリーカード
/SDメモリーカード
/MMC
2.5型液晶モニター
発表時ニュースを読む
シグマ DP2 フロント
滑り止めのドットとエンブレムなどDP1 とうりふたつ。レンズ鏡筒のなかの前玉が小ささが標準レンズであることを示すのみ。
シグマ DP2 トップ
鏡筒が少し長いDP2 。モードダイヤルを見ると、DP1 にあったオートモードが消え、代わりに[SET UP]がおめみえ。
シグマ DP2 リア
ズームコントローラーが左右ボタンから上下ボタンになり、親指のかかりが良くなった。[QS](クイックセット)ボタンが新登場。

 

作例1 ● 解像感をチェック
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
作例2 ● FULLモードで近接
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
作例1 (C) 曽根陽一 作例2 (C) 曽根陽一
パソコンのモニター上で画像を開いたとき、天使の像が目の前にあるような錯覚を起こさせるほどきめ細かい解像力と描写力に圧倒された。
■中央部重点平均測光 プログラム (F4 1/60秒) WBオート ISO100
枯れかけた植物が人気のない路上で存在を主張していた。AFを1mまでのLIMITモードから、28cmまで寄れるFULLモードにセットしてぐっと近寄った。
■中央部重点平均測光 プログラム (F5 1/100秒) WBオート ISO100

 

作例3 ● 最短撮影距離で撮影
写真をクリックすると拡大画像<640×427>になります。
作例4 ● 16:9 で撮影
写真をクリックすると拡大画像<640×360>になります。
作例3 作例4
フォーカスモードをAFからMFに切り替え、最短撮影距離28cmに設定して撮影した。マクロモードが欲しい場面だった。
■中央部重点平均測光 プログラム (F3.2 1/50秒) WBオート ISO100
1,400万画素を活かしたアスペクト比16:9 モードで撮影。ライカサイズでもパノラマでもないこの縦横比に、妙な新鮮さを感じませんか?
■中央部重点平均測光 プログラム (F7.1 1/200秒) WBオート ISO100

※作例はβ機(試作機)のもので、製品版と異なる場合があります。
作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●有効画素数 : 1,406万画素 ●撮像素子 : 20.7×13.8mm FOVEON X3 CMOSセンサー、アスペクト比3:2 ●撮像感度 : AUTO (ISO100〜200、フラッシュ撮影時ISO100〜400) /マニュアル (ISO50/100/200/400/800/1600) ●ホワイトバランス : オート/プリセット6種/カスタム ●画像形式 : 静止画12bit RAW (ロスレス圧縮) /JPEG、動画AVI (QVGA、30fps) 、ボイスメモWAV ●記録メディア : SDHCメモリーカード/SDメモリーカード/マルチメディアカード ●レンズ : f=24.2mm (35mm判換算41mm相当) 、開放絞り=F2.8 ●フォーカス : コントラスト検出式AF、9点AFから1点選択、フォーカスエイドMF (ダイヤル式) ●測光方式 : 評価測光/中央部重点平均/スポット ●露出制御 : プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアル ●露出補正 : ±3EV (1/3ステップ) 、オートブラケットあり ●シャッター : 電子制御式レンズシャッター 、15〜1/2,000秒 ●モニター : 2.5型 (約23万ドット) TFTカラー液晶 ●内蔵フラッシュ : GNo.6 (ISO100 ・m)、手動ポップアップ式 ●電源 : リチウムイオン充電池 ●撮影可能枚数 (CIPA規格) : 約250枚 ●サイズ : W113.3×H59.5×D56.1mm ●本体重さ : 260g
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