DXフォーマット (APS-Cサイズ相当の撮像素子を採用するデジタル一眼レフカメラ用) だから、35mm判換算値は約1.5倍になり、約15〜36mmレンズに相当する。EDレンズ (2枚) や非球面レンズ (3枚) を使うなど、性能的にはDXフォーマット一眼レフカメラのフラッグシップ機、D300のユーザーも満足させるものになっている。
実際に私もD300 で撮影してみたが、歪曲収差は少しあるものの、超広角レンズとしては非常に少なく、建築写真などにも使えるレベルだ。また、EDレンズを使っているおかげもあって、倍率色収差が目立ちにくい。描写にほとんど欠点はなく、最近のニッコールレンズらしいカリッとした仕上がりを見せた。 AF-Sレンズで、しかもSWM (超音波モーター) を使っているためフォーカシングはスムーズで、しかも静かだ (インナーフォーカス方式のおかげもあるが) 。AF合焦後にそのままマニュアルフォーカスで調整もできる。
また、大きさや重さは超広角ズームレンズとしては小型軽量であり、携帯性もいい。はじめて手にしたときには、「超広角ズームでこんなに軽くできるのか」 とびっくりしたくらいだ。さらに、ズームリングやフォーカスリングの動きもいい。開放F値がF3.5〜4.5と1絞りぶん変動するが、これはコンパクト化のためにやむを得ないのだろう。長焦点側でF4.5にとどまっているのは、高倍率ズームなどのF5.6にくらべると半段明るいので、それだけ早いシャッター速度が切れる。
AF-S DX NIKKOR 10-24mm F3.5-4.5G ED は全体としてまとまりがよく、コストパフォーマンスにすぐれたデジタル専用超広角ズームレンズである。
(那和秀峻)






