このレンズ、じつはそのDTのラインアップでははじめての単焦点レンズなのである。α380 ・α330 ・α230 と同時に発表されたこと、また税込み 2万3,100円というお手頃価格から想像できるとおり、デジタル一眼初心者に手軽に “単焦点の世界” を味わってもらおうという意図が汲み取れる。
レンズの特徴としては軽量コンパクトなこと、開放F1.8 の大口径、そしてマニュアルフォーカス時の操作性の良さなどを挙げることができる。とくに開放F値の1.8 は、暗い場所でも速いシャッター速度が得られるので、より手持ち撮影が可能になる。さらに開放側でのボケ味の美しさを生かせば、ポートレートやスナップ、フラワーフォトなどに最良の結果を与えることができる。
このDT 50mm F1.8 SAMレンズを同時発売の有効1,420万画素デジタル一眼レフ α380 に装着して出かけてみたが、重さや重量バランスの相性がじつによく、長時間持ち歩いていても手になじんでストレスを感じることはまったくなかった。
花などをアップで狙ってみたが、レンズ先端から撮像素子面までの最短撮影距離が約34cm と短かいので、ほとんどの花を画面に大きく捉えることができた。花の接写ではマニュアルフォーカスでピント合わせをすることがほとんどだが、レンズ先端のピントリングに装着されているゴムのお陰でそれが非常に快適に、そして正確に行えた。
また、絞り開放側での撮影では7枚絞り羽根による円形絞りも手伝って、じつに柔らかく美しいボケを得ることができた。もちろん絞り込んで写してみての結果はシャープで質感描写も確かだ。
「SAM」 とソニーが呼ぶレンズ内AFモーターの駆動音が少々気になったが、コストパフォーマンスは非常に高いレンズだと確認できた。
(丸林正則)





