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パナソニック LUMIX DMC-GF1
  (4554 ヒット)
小さなボディと高画質とのギャップに驚いた
 パナソニック製マイクロフォーサーズ機の第3弾 GF1 は、G1 、GH1 よりさらにコンパクトだ 。それまで内蔵していたライブビューファインダーさえも取り去り、フラッシュ内蔵のレンズ交換式デジタルカメラとしては世界最小・最軽量を謳う。手にした感じは、サイズはたしかにコンパクトだが、重さは予想したよりも少し重い。デザインには意識してコンパクトデジタルカメラのそれを採り入れていて、スナップ撮影などにもいい。
 ボディカラーはブラックのほかにホワイトがあり、後者は文字通りの真っ白。かつてこういう真っ白なコンパクトカメラにイルフォード・アドヴォケートやミノックス35EL の限定品などがあったが、いずれもお洒落なカメラだった。GF1 のホワイトボディもいい。女性がストラップで斜めがけするとさらにお洒落だ。
 キットレンズには、GF1 のために薄さ25.5mmのパンケーキレンズが新たに用意された。開放F1.7のLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. レンズだ。想像したよりも大きかったが、大口径だからやむを得ないが、F2.8 にとどめてもっと薄くする道もあったはずだが…。絞り開放でボケを生かした写真も、絞り込んでパンフォーカスにした写真も撮れる。35mm判換算で約40mm相当という焦点距離は使いやすい。
 GF1 はコントラストAF専用だが、このレンズを使っているかぎり、合焦までが遅いという感じはしない。レンズのフォーカシング機構も含めて、コントラストAFに最適化してあるのだろう。ボケ味もかなりいい感じだ。シャープネスも十分であり、GF1 のコンパクトカメラのような外観から受ける印象とできあがった画像のギャップにびっくりするぐらいだ。このレンズを付けっぱなしにしてもいいかな、と思わせるほどだ。
マイカラーモードでアートしてみる
 オリンパス・ペン E-P1 を使っている私は、「アートフィルター」 を多用している。GF1 にも 「マイカラーモード」 という、一種のデジタルフィルターが装備されている。デジタルカメラならではの “遊び” ができる機能である。ほかに、「フィルムモード」 もあり、各種の仕上げも可能だ。
 「マイカラーモード」は、ペンタックスの 「デジタルフィルター」 やオリンパスの 「アートフィルター」 と似た発想だが、ポップ、レトロ、ピュア、シック、モノクローム、ダイナミックアート、シルエット、そして色や明るさ、鮮やかさを±5段階で調整できるカスタムが選べる。いずれも独特の色合いで、ほかのメーカーのものとはまたひと味違うフィルター効果だ。処理速度が速いのもいい。同じ被写体を異なるマイカラーモードで撮りわけてみると、効果の違いがはっきりわかる。個人的には 「ダイナミックアート」 ぐらい主張のはっきりした方が面白いと思った。
動画Pモードは動画でボケが簡単調節!
 レンズ交換式デジタルカメラでの動画は 「ボケを生かせる」 、「超広角でも歪曲が少ない」 、「高感度に強い」 などの利点がある。しかし、ボケを活かすためにはほとんどの一眼がマニュアル露出で撮影しなければならず、初心者には敷居が高かった。
 ところが、このGF1 では、モードダイアルで、[動画P] (シネカメラのアイコンとPの字) を選び、後ダイヤルを押して設定画面を[背景ぼけ具合]にすればスライドバーが表示され、カーソルを動かすだけ。背景のボケを大きくできたり、小さくできたりできる。ただ、この変更はあくまで適正露出の範囲内で行われるため、条件をかなり選ばないと差はあまり出ない。
 なお、モードダイヤル[M]のマニュアル露出による撮影時に後ダイヤルをまわすと液晶モニターに 「露出メーター」 が大きく表示され、シャッター速度と露出、それらが適正かどうかを示してくれるから、初心者でも露出が合わせやすい。
 ちなみに、静止画の[背景ボケ]はシーンモードに入っている。
 GF1 の動画は1280×720 のハイビジョン画質を写せる。圧縮方式として 「AVCHD Lite 」 または 「Motion JPEG」 が選べるようになっているのも面白い。前者はMotion JPEGに比べて高い圧縮率で保存できるため、SDメモリーカードが同じ容量ならより長時間の記録が可能。後者のMotion JPEG は再生や編集の汎用性の高さが捨てがたい。
 ちなみに、GF1 で装着可能なレンズは、パナソニックのマイクロフォーサーズ専用レンズ 「LUMIX G」「LEICA DG」 レンズや、オリンパスのマイクロフォーサーズ専用レンズ 「M.ZUIKO DIGITAL」 、それにレンズアダプターを組み合わせれば豊富なフォーサーズ用レンズが使える。
 さらに、各種のマウントアダプターでほとんどのレンズ交換式カメラのレンズが使えるから、そういう遊びも楽しい。私は LUMIX 純正のアダプターを衝動買いしてしまった。マイクロフォーサーズ規格はフランジバック (マウント面からイメージセンサー面までの距離) が約20mmと短いから、ほとんどのレンズ交換式カメラのレンズをアダプターを介して装着して撮影することができるのだ。フランジバックが短いことで有名なライカLマウント (28.8mm) 、ライカMマウント (27.8mm) のレンズでも、後ろ玉が出ていないレンズならば (バックフォーカスが短くなければ) 、LUMIX 純正のライカマウントアダプターで装着、撮影できる。もちろん、ピント合わせは液晶モニター (または外部ファインダー) を使ったマニュアルフォーカスとなり、露出合わせもマニュアルだが、遊びとしては楽しい。
(那和秀峻)
主なプロフィール
平成21年9月2日発表
平成21年9月18日発売
有効12.1メガピクセルLive MOS
ISO100〜3200
JPEG/RAW(同時記録可)
超音波防塵フィルター
23点コントラストAF
144分割評価測光
SDHCメモリーカード/ SDメモリーカード
3.0型液晶モニター
AFライブビュー
フラッシュ内蔵
HD動画
HDMI 端子
発表時ニュースを読む
パナソニック ルミックス DMC-GF1 フロント
突起部を除けばだが、幅は120、高さ70、厚さ36mmと本当に小さい。ファインダーはないが、フラッシュはしっかり内蔵している。ホワイトボディが人気だそうだ。
パナソニック ルミックス DMC-GF1 トップ
モードダイヤルとドライブモードレバーが同軸上にあり、シャッターボタンの手前に赤い動画ボタンがある。マイクとスピーカーも天面上にある。
パナソニック ルミックス DMC-GF1 リア
後ダイヤルと十字キーを中心に、Q.MENU、Fn ボタンなどが並ぶ背面。ホットシュー下の専用コネクターを使ってライブビューファインダーをつなぐ。LVFはシーケンシャルで20.2万ドット相当というレベル。
 
パナソニック ルミックス DMC-GF1 露出メーター
古いライカレンズなど自動露出が使えない場合はマニュアル露出で撮影するが、この露出メーターがあれば適正外の範囲を教えてくれる。
パナソニック ルミックス DMC-GF1 マイカラー
より手軽にアーティスティックな表現を楽しんでもらおうと備えられた 「マイカラーモード」 。ポップをはじめ全8種類から自分の希望のイメージを画面を見ながら選ぶだけ。

 

● 作例 1
写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
● 作例 2
写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
● 作例 3
写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
作例1 (C) 那和秀峻 作例2 (C) 那和秀峻 作例3 (C) 那和秀峻
あてもなく歩いていて、なんとなく撮ったスナップ。モードダイヤルを[iA]にして簡単に撮影した。
■ LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. マルチ測光 おまかせ iA(F3.5 1/3,000秒) WBオート ISOオート (100)
[iA」 でこんな暗い場所でも撮影できる。ISO400でF1.7、1/20秒、背景もちゃんとボケている。
■ LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. マルチ測光 おまかせ iA(F1.7 1/20秒) WBオート ISOオート (400)
愛用のエルマリートM 28mm f/2.8 を使用。ほどよい画角で撮影できた。
■ LEICA ELMARIT-M 28mm f/2.8 マルチ測光 マニュアル露出(F2.8 1/60秒) WBオート ISOオート (100)
 
☆ マイカラーモードを試す
写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
[ポップ]で撮影
[ダイナミックアート]で撮影
マイカラーモード[ポップ] (C) 那和秀峻 マイカラーモード[ダイナミックアート] (C) 那和秀峻
 
[シルエット]で撮影
[モノクローム]で撮影
マイカラーモード[シルエット] (C) 那和秀峻 マイカラーモード[モノクローム] (C) 那和秀峻
モードダイヤルを[マイカラーモード]にすると左右カーソルか後ダイヤルで全8種類のモードからひとつの効果を選べる。ライブビューで確認しながら、好みの色調を選べるのが便利。ただしISO感度は[AUTO]に固定され、フィルムモードやフラッシュなどの設定も変更できないなど制限がいくつかある。ここでは 4種類の違いを見てみよう。
■ LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. マルチ測光 プログラムAE(F1.7 1/50〜1/60秒) WBオート ISOオート (100)
 
☆ シーンモード[背景ボケ]を試す
写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
[絞り優先]で通常撮影
[背景ボケ]モードで撮影
通常撮影 (C) 那和秀峻 [背景ボケ]モード (C) 那和秀峻
■ LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. マルチ測光 絞り優先AE(F5.6) WBオート ISOオート (100)
■ LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. マルチ測光 シーンモード「背景ボケ」(F2.2) WBオート ISOオート (100)
モードダイヤルの[SCN](シーンモード) にある、背景を大きくボケさせるモード。ふつうにプログラムAEや 「おまかせ iA」 で撮った場合、背景によっては大きくぼかしたほうがいいこともある。また、応用編としては、大判カメラでティルトというアオリ機構を使って大きくボケさせたのと似た効果が得られる。
 

※作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●有効画素数 : 約1,210万画素 ●撮像素子 : 17.3×13.0mm 4/3型 Live MOS、超音波防塵フィルター付 ●撮像感度 :オート(ISO100〜400)/インテリジェントISO(ISO100〜800)/任意 (ISO100/200/400/800/1600/3200) 、P/A/S/Mモード時に最高IS0感度設定可能 (ISO200/400/800/1600) 、動画記録時はオートのみで最高ISO1600 ●静止画像形式 : JPEG/RAW (RAW+JPEGファイン、RAW+JPEGスタンダードとの同時記録可) ●動画形式 : AVCHD Lite/QuickTime Motion JPEG ●記録メディア : SDHCメモリーカード/SDメモリーカード ●AF方式 : コントラスト検出式AF ●フォーカスモード : シングルAF/コンティニュアスAF/MF ●フォーカスエリア : 顔認識/追尾/23点/1点 (AF枠移動・サイズ変更可) 、プリAF (クイックAF/コンティニュアスAF) 、AF+MF、MFアシスト (5倍/10倍拡大) 、AF補助光あり ●シャッター : 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、60秒〜1/4,000秒、バルブ (最長約4分) 、X=1/160秒 ●測光方式 : 144分割マルチ/中央重点/スポット ●撮影モード : インテリジェントオート/プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアル露出 ●シーンモード : 人物/美肌/風景/建物/スポーツ/背景ボケ/花/料理/コレクション/夜景&人物/夜景/イルミネーション/赤ちゃん1 /赤ちゃん2 /ペット/パーティ/夕焼け ●露出補正 : ±3EV (1/3EVステップ) 、オートブラケット1/3〜2/3EVステップで3枚/5枚/7枚 ●モニター : 3.0型 (約46万ドット) 広視野角TFT液晶、オートパワーLCDモード、パワーLCDモード ●内蔵フラッシュ : TTL調光手動ポップアップ式、ガイドナンバー6 (ISO100・m) 、赤目軽減・スローシンクロ可 ●電源 : リチウムイオン充電池/別売ACアダプターによるAC駆動 ●撮影可能枚数 (CIPA規格) : 約380枚 (20mm レンズ) /約350枚 (14-45mm レンズ) ●サイズ : 約 W119×H71×D36.3mm (突起部除く) ●重さ : 約285g (GF1 本体) / 約442g (GF1Cレンズキット、バッテリー、メモリーカード含む)/ 約537g (GF1Kレンズキット、バッテリー、メモリーカード含む)
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