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リコー CX2
  (4065 ヒット)
気持ちよく撮影できる、数少ないコンパクト
 従来型のCX1 に比べ、レンズ周りの形状がボディを覆うように大きく広がり、精悍さを増したCX2 。手にした印象は、グリップ部の表面に格子の刻みを入れたことでホールディング感が格段に向上し、視覚的にも高級感のあるデザインになった。
 キャプリオ R3 以来堅持してきた光学7.1倍ズームがCX2 ではついに10.7倍にまで拡張された。F値こそわずかに数値は増したが、撮影領域の拡大が計られ、ひいてはユーザー層も同時に広げた意義は大きいと思う。ちなみに35mm判換算の画角は、CX1 の28〜200mm相当からCX2 では28〜300mm相当と、より遠くのものを引き寄せて写せるようになった。
 CX1 に搭載されたダイナミックレンジを画像合成によって広げる画期的な技術、「ダイナミックレンジダブルショットモード」 は、CX2 でより使いやすいものになった。CX1 では[微弱][弱][中][強]の 4種類からユーザーが自分で選んでいたが、ある程度使いこなさないと設定に戸惑うばかりだったが、CX2 では[AUTO]が加わり、誰でも白とびや黒つぶれのない広いダイナミックレンジの写真が写せるようになった。
 モードダイヤルにもうけられた ”EASY (イージー) ” モードによって、シンプルな操作でだれでも簡単にきれいに失敗のない撮影を可能にしてきたRシリーズとCX1 のコンセプトはCX2 にも進化をともなって継承された。それは顔検出機能の拡大採用だ。CX1 ではシーンの[フェイスモード]にあった顔検出を “EASY” モードにも搭載したのだ。しかも検出できる人数を 4人から倍の8人にふやし、検出スピードもアップして実用性を高めている。
 このほか、フル画素で5コマ/秒の高速連写性能や、グリッドガイド表示が「9分割」「14分割+対角線」「4分割+中央部トンボ」 の 3種類から選べたり、撮影した静止画をカメラ内で柔軟にトリミングできたり、「ミニチュアライズ」などシーンモードもより楽しくしているCX2 。一見すると、外観に大きな変化がなく、中身もたいして変わっていないように思えるが、内なるテクノロジーでは最先端を行っていると言っても過言ではない。
 欲を言えば、GR DIGITAL III に搭載された 「フルプレス スナップ」 (シャッターボタンを一気押しすると、AFせずに[スナップ時フォーカス距離] で設定した距離にピントが合いシャッターが切れる速写向きの機能) が搭載されていれば…と思うが、代わりにシャッターボタンを押さなくても常時オートフォーカスが働いてピントを合わせ続ける新機能 「プレAF」 を駆使すればシャッターチャンスを逃すことはないだろう。コンティニュアスAFが搭載されたことも忘れてはならない。
 CX2 は、撮り手ならだれもが望む、 ”気持ち良く写真が撮れる” ことを具現化している数少ないコンパクトデジタルカメラであると思う。
(曽根陽一)
主なプロフィール
平成21年8月20日発表
平成21年9月11日発売
有効9.29メガピクセル
CMOSシフト式手ブレ補正
ISO80〜1600
光学10.7倍広角ズーム
SDHCメモリーカード
/ SDメモリーカード
内蔵メモリー88MB
3.0型液晶モニター
発表時ニュースを読む
リコー CX2 フロント
レンズ鏡筒基部のリングがボディの底面までまわりこんでいるような錯覚を覚えさせるほど大きくなった。グリップの表面テクスチャーも滑りにくいものになった。
リコー CX2 トップ
電源、シャッター、ズームレバー、そして右端にモードダイヤルが並ぶ。モードダイヤルは親指で横から操作するタイプで、天面はあくまでフラット。
リコー CX2 リア
親指のかかる部分の右に十字ボタンを配した独特のレイアウト。また、縦一列に整然と並ぶボタンや、数の少なさもすっきりしているのはCX1 ゆずり。

 

作例1 ● DR[AUTO]
写真をクリックすると拡大画像<640×480>になります。
作例2 ● F1:1 で撮影
写真をクリックすると拡大画像<600×600>になります。
作例1 (C) 曽根陽一 作例2 (C) 曽根陽一
ダイナミックレンジの拡大効果の選択肢に[AUTO]が追加になり、使い勝手が向上した。輝度範囲の広がりを比べてみると、[AUTO]は[強]に限りなく近い設定のように思えた。
■マルチ測光 ダイナミックレンジダブルショット[AUTO]モード(F7 1/810秒 −0.3EV補正) WBオート ISO80
アスペクト比1:1は、魅力のフォーマット。レンズ前1cm まで寄れるマクロを駆使すれば、アサガオの苞葉もクローズアップで切り取れる。
 
■マルチ測光 オート撮影モード (F7.4 1/810秒 −0.3EV補正) プレAF=ON WBオート ISO100

※作例写真のサムネイル画像と拡大画像は、Web用に解像度と圧縮率を変更しています。
また、著作権者とモーターマガジン社の許可なくこの画像を二次利用することを禁じます。

主な仕様 ●有効画素数 : 約929万画素 ●撮像素子 : 撮像素子シフト式手ブレ補正機構搭載、1/2.3型CMOS ●撮像感度 : AUTO/AUTO-HI/任意 (ISO80/100/200/400/800/1600) ●画像形式 : 静止画JPEG、マルチピクチャーMPO、動画AVI (Motion JPEG)、音声WAV ●記録メディア : SDHCメモリーカード/SDメモリーカード ●内蔵メモリー : 約88MB ●レンズ : 光学10.7倍ズーム、f=4.9 - 52.5mm (35mm判換算28〜300mm) 、開放絞り=F3.5 - F5.6 ●フォーカス : マルチAF/スポットAF/コンティニュアスAF/マルチターゲットAF/マニュアルフォーカス/スナップ/∞ 、AF補助光あり ●測光方式 : マルチ (256分割) /中央重点/スポット ●露出補正 : ±2EV (1/3EVステップ)、オートブラケットあり ●露出制御 : プログラムAE ●撮影モード : オート撮影モード/イージー撮影モード/ダイナミックレンジダブルショットモード/連写モード (通常/M 連写プラス/超高速連写) /シーンモード10種/マイセッティングモード/動画モード ●モニター : 3.0型 (約92万ドット) 透過型液晶 ●電源 : リチャージャブルバッテリー、またはACアダプター (オプション) ●撮影可能枚数 (CIPA規格) : 約290枚 ※画像モニター節電[ON]時 ●サイズ : W101.5×H58.3×D29.4mm (突起部除く) ●重さ : 約180g (本体) /約23g (バッテリー、ストラップ)
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