DG版ではない初代の28-70mmF2.8-4を見たときは、「70mm側で開放値が1段落ちるのを我慢すれば、大口径標準ズームもこんなに小さくできるのか!」と驚いた記憶があるけれど、あらためてDG版を見てもやはり小さい。しかも値段を見てさらに驚いてしまう。マウントが銀色のプラスチック製だったりして、作りに高級感はないけれど、この価格でこのスペックは正直スゴイ。これだけのハイスペックなのに、カメラメーカーの普及クラスレンズよりも安いくらいなのだ。
もちろん写りも悪くない。というより、かなりいい。今回はフルサイズデジタル一眼のEOS 5Dでも撮影してみたが、条件的にキツいはずのフルサイズデジタルの周辺部でも、流れたり解像感が落ちたりすることはほとんどなく、画質の劣化は最小限だ。焦点距離的に、APS-Cサイズ撮像素子のデジタル一眼よりも銀塩もしくはフルサイズデジタル向きのレンズだと思うが、どちらで使用した場合でも画質的な不安はまったく不要である。もちろん、ボケ味などは高価な大口径標準ズームにかなわない印象だし、テレ側ではやや線が太くなる傾向があるけれど、とにかくピントのキレで負けていないのは素晴らしい。
テレ側で有効長が深くなるズームフードをはじめ、50cmの最短撮影距離など、各種使い勝手も非常に良好。軽さを活かせば旅行やスナップに最適なレンズなので、別途大口径標準ズームをすでに持っている人でも買う価値はある。ぜひお試しあれ。
しかしながら、従来レンズを次々とデジタル対応化させるシグマのバイタリティには頭がさがる。カメラメーカーの場合、新たなデジタル専用レンズは出てくるけれど、従来レンズをデジタル対応へバージョンアップさせる動きがほとんどないのだから。
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