一時は他のレンズメーカーに比べてちょっと元気のない感じだったトキナーだけど、このところ新製品をリリースしており、ラインナップもまただいぶ充実してきた。
今回試用した80〜400mmF4.5~5.6はフィルム&デジタル両用の望遠ズームで、カメラメーカー純正400mmズームに比べると大幅に小型軽量なのが特長。例えばニコン80-400mmやキヤノン100〜400mmはともにフィルター径77mmで、重さも1,300g台というヘビーさなのに対し、トキナーはフィルター径72mm、重さは990gしかない。
まあ、ニコンとキヤノンは手ぶれ補正機構を内蔵しているので、それを考慮せずに比較しちゃうのはあまりフェアとは言えないけれど、まったく同じ開放F値の400mmズームとしてはかなり小型軽量であることは確か。ここまで小さいとカメラバッグにもごく普通に収納できるので、気軽に持ち出すことが可能だ。
しかも、本体と一体化された三脚座は脚部が極端に短いため、バッグに入れたときにも間仕切りなどが引っかかりにくいなど、非常に可搬性を重視した設計になっている。もっとも、あまりに三脚座の脚部が短すぎて、ズーミングするときに多少指が三脚座と干渉してしまうが、この辺は使いこなしでカバーできる問題だ。トキナーといえば、その鏡胴の丈夫さから報道関係のカメラマンに愛用者が多いが、この80〜400mmも鏡胴は金属が多用されていて信頼感は高い。
また、面白いのは付属のフードにPLフィルターを回転させるためのゴムのローラーが取り付けられていること。フードを装着したままPLフィルターを操作できるような仕掛けは各メーカーいろいろと工夫しているが、トキナーのこのPLアシストフード方式は単なる窓式などと違って、非常にメカニカルな機構で興味深い。実際にPLフィルターを取り付けて使ってみたが、使い勝手も上々である。
肝心の描写も、従来あった同社の80〜400mmより確実に向上していて、とくにピントの切れのよさは相当向上していると感じた。コンパクトな超望遠ズームを探しているなら、お奨めの1本である。
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