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ニコン D90
インタビュー風景
2008年8月27日発表/2008年9月19日発売

 コンパクトなボディに詰め込まれた高性能、高画質。パソコンに頼らなくてもデジタルを満喫できる13種にも及ぶカメラ内画像編集メニュー。さらには、世界初の動画撮影機能を搭載した新鋭機、それが「ニコンD90」だ。D90は、DXフォーマットのヒット作「D80」はおろか、上級機D300を凌駕する性能をも持ち合わせている。D90によって拓かれる新しい世界、そして目指すところは…。

インタビュアー:田中希美男/撮影:安西秀樹
収録:2008年10月
 

ライブビューはD300を凌駕。さらに、画質には一切の妥協はなし

田中 「最初にD90の企画をしたり設計を担当された皆さんにお聞きしたいことがあります。お一人ずつ、『ここがD90の特徴だ、こんな魅力がD90にあるんだぞ』といった部分を挙げて頂けますか。まず、メカニズム部分を担当された松島さん」
松島 「D90で誇れるのは、まず有効画素数12.3MピクセルのCMOSセンサーです。上級機種であるD300と同じクラスの絵作りを達成しました。次にD80とほぼ同サイズで、自由に持ち歩ける軽量・コンパクトなボディに仕上げたこともアピールポイントです」
田中 「電気関係の全般と、このD90のまとめ役をされていた檜垣さん、いかがですか」
檜垣 「正直なところ、私はフラッグシップ機種のD300を必要とするほど写真を撮っていません。しかし、D90は購入しました。それは、必要十分な機能と性能を備えたパッケージングが第一の理由です。操作性を犠牲にすることなくコンパクトなボディにたくさん の機能を組み込んで使いやすいカメラに仕上がっている点でしょうか」
田中 「測光やAEなど露出関係を担当された細井さん。どこがD90の魅力点ですか」
細井 「シーン認識システムはD3/D300などにも採用されていて、とても好評でした。D90では、そのシーン認識システムをD90に最適化するようにリニューアルしています。シーン認識システムのベースとなる420分割RGBセンサーは、被写体の『色』などを判別することができます。それをAF(オートフォーカス)、自動露出、WB(ホワイトバランス)の制御に反映できる総合的なシステムです。さらに、このシステムはライブビュー中の顔認識AFなどにも活用されています」
田中 「D90のAFは11点測距で、これはD80などと同じですね。AFを担当された高原さんが考えるD90の魅力は、どんなところでしょうか」
高原 「D90の11点AFは、D80のアルゴリズムを改良することによって、オートエリアAFが大きく改善されていることが第一です。さらにコントラストAFは、D3/D300/D700よりも合焦速度を大幅に向上させています。コントラストAFのスピードアップにより、D300などに入っていたライブビューでの位相差方式によるAFをなくすことができました。さらにライブビューでの顔認識をはじめ、AEも最適になるように設計されています」
田中 「ライブビュー中に位相差AFをすると、ミラーが上下してバタバタしたり画面が真っ黒になったりする。タイムラグもある。使い勝手はイマイチよくなかったですよね。D90ではライブビュー中のコントラストAFでも、シャッターボタンを半押しするだけで、じつにスピーディにピントが合うようになりましたね。実際にぼくも使ってみて、あっこれなら位相差AF方式はいらないな、と感じました。では次に、画像処理つまりD90の絵づくりを担当された宝珠山さん、いかがですか」
宝珠山 「画質に関してですが、ダイナミックレンジ(階調)、ノイズ、色再現、どれをとっても一切妥協せず、画質には徹底的にこだわりました。なかでも、ピクチャーコントロールのスタンダードは、多くのお客様に満足して頂ける画質に仕上がっていると思います。また、豊富な画像編集機能では、D90は、写真を撮る時だけでなく、撮影した後でも楽しんでいただくための工夫をたくさんしています。その一つが多彩な画像編集機能です。RAW現像で絵作りの設定を変えてみたり、カラーカスタマイズでの演出を楽しんでいただきたいと思います。傾き補正、ゆがみ補正、魚眼効果など、新しい機能も搭載しましたので、ぜひ試していただきたいと思います」
田中 「では最後に、D90の企画を担当された中村さん」
中村 「技術的な長所は各技術者が述べたとおりです。企画担当として言えるのは、まずヒット作であるD80を越える商品に仕上がったことです。動画機能が注目されていますが、カメラとしての基本性能をしっかりと高めています。記録メディアにSDカードを採用していますから、D60やD40などの機種からのステップアップもやりやすいです。また、液晶モニターも上位機種と同じく3.0型の92万ドットですからとても見やすいです。シーンモードのひとつの発光禁止オートは、グリーンのカメラマークのオートよりこちらのほうをおすすめしたいです。ニコン独自のアクティブD-ライティングにも、極端な撮影シーンで威力を発揮する「より強く」が加わりました。D90は、上位機種であるD300と同等の基本性能を持っていると自負しています」

ISO感度は撮像素子を200で最適化。ISO100はスタジオ撮影向き

田中 「それでは、皆さんからうかがった話を元に、もう少し具体的な質問を行いたいと思います。有効画素数1230万画素CMOSセンサーですが、これは有効画素数が同じD300と同じと考えていいのでしょうか」
檜垣 「総画素数は若干異なりますが有効画素数はまったく同じです。D300のものは14ビットと12ビットの処理が選べますがD90では12ビット処理のみです。JPEGでは差はありませんが、RAWファイルではごくわずかですが差がでることもあります。もう1つ、撮像センサーからの読み出しスピードがD300のほうが速いことが違います」
田中 「ISO感度の設定範囲も、高感度ノイズリダクションの設定モードも同じですね。画質やノイズレベルについては、『D90はD300と同じ』と考えてよいわけですか」
檜垣 「厳密には"味わい"という点で異なりますが、ほぼ同じです。むしろ、画像処理などをおこなう電子部品などが新しくなっているので、D90のほうが良くなっている可能性があります」
田中 「実際にD300と比べてみましたが、色調、解像度はほとんど同じでした。しかし高ISO感度の画質は、D90のほうが少し良いように感じました。ところで、高感度ノイズリダクションは、どういう時に、何を目安にON/OFFや強弱を設定すればいいんでしょうか」
檜垣 「ノイズが気になる人はONにしておけば良いのですが、ノイズを消すということは、画像をいじることになります。その分、自然な描写から遠ざかることになります。ツクリものじみた不自然な画像になるのが嫌いだ、という人はOFFにしておいた方がいいでしょう」
田中 「高感度ノイズリダクションを強くかければ、確かにノイズは目立ちにくくなります。でも、それによって生まれるデメリットはあるわけですね、何でしょうか」
檜垣 「わかりやすく言えば、塗りつぶしたようなイラストのような絵になることです。画像の解像感がなくなり、立体感も損なわれる傾向があります」
田中 「繰り返しになりますが、『OFF』、『弱め』、『標準』、『強め』のうまい使い方は?」
檜垣 「細かいものが多くあるような被写体には、強くかけない方がよいでしょう。大柄の被写体は多少、強めにかけても影響は少ない。私の個人的な好みですが、ノイズリダクションは強くかけないようにしています。「強め」はほとんど選びません。でも、ユーザーの方々の中には『ノイズがどうしても嫌だ』という人もいますので、結局は好みになります」
田中 「そうですね、ぼくも『OFF』か、ONにしてもせいぜい『弱め』を選ぶぐらいです。ノイズリダクション処理を強くし過ぎて、解像感というか、画像の切れ味が損なわれるのがいやなんですよ。ところで、この高感度ノイズリダクションですが、オートのモードがあればいいですね。カメラが自動的に感度やノイズの状態などをチェックして自動的に最適な処理をしてくれるというものです。D90搭載のISO感度のオート(感度自動制御)は非常に良くできていてぼくは常時、愛用しているのですが、こういった感覚でノイズリダクションができたら嬉しいですよね」
檜垣 「ISO感度の話が出ましたが、D90は通常ISO200〜ISO3200で、カスタム設定でISO100とISO6400が選べます。しかし、低感度側は撮像素子の数値を200で最適化しています。フィルム時代は、感度が低いほど良い画像が得られると考えられていましたが、デジタルでは撮像素子に適した感度が一番なのです。ISO100は、ライティング技術がしっかりした人やスタジオ撮影向きだとお考えください」

「ピクチャーコントロール」は「クイック調整」で一層充実

田中 「ピクチャーコントロールシステムですが、D90で新しく『風景』と『ポートレート』が加わっていますね。『ビビッド』と『風』の違いはどんなところにあるのでしょうか」
宝珠山 「大まかにいうと、まず『スタンダード』はオールマイティなモードです。これに対して『風景』は、とくに空の青や木々の緑、海の水色を中心に強調します。『ビビド』は海、山、木々などの特定の色ではなく、肌色も含めて全体の鮮やかさを強調しています。シャープネス、コントラスト、彩度ともに『ビビッド』のほうが少し強めにセッティングしています」
田中 「どんよりしたフラットな風景の時には『ビビッド』を、一般的な風景撮影のときは『風景』を選んだ方がいいのでしょうか」
宝珠山 「そうですね」
田中 「ところで『ポートレート』なんですが、おもに女性ポートレートに最適なわけですよね。女性を写すとき以外には利用価値がないのでしょうか」
宝珠山 「いや、そんなことはありません。女性以外、たとえば子供のスナップ撮影などには有効に活用できます。『ポートレート』のモードは、『スタンダード』よりシャープネス、コントラスト、彩度を少し軟調気味にしています。『スタンダード』では堅い、という人には『ポートレート』を被写体を限定せずにオールマイティに使用していただいていいのではないでしょうか」
田中 「実はぼくは、D80などでは『ポートレート』を風景の撮影のときに使うこともありました。ちょっと柔らかめの描写に仕上げたいときなどです。『ポートレート』という名称にこだわりすぎる必要はないということですよね」
宝珠山 「そのとおりですね。『ポートレート』には強いクセを与えていませんし……」
田中 「それぞれのモードで『クイック調整』という機能設定ができますね。これはどのように使えば効果的なのですか」
宝珠山 「各モードでは、コントラストやシャープネス、彩度、色合いなどの画像調整パラメータ操作して自分の好みの調子に仕上げることができます。しかし、その調整は慣れないとなかなか難しいところがあります。クイック調整なら、ちょっと強め/弱めにするだけで、各パラメーターが最適になるように自動的にセットされます。初心者も分かりやすいと思います。いきなり、あれこれ画像調整パラメータを動かすよりも、クイック調整を試してみるというのも望んだ仕上がりにするための方法の1つです」

アクティブD-ライティングは新設定の「オート」がお奨め

田中 「素晴らしい機能ですよね、アクティブD-ライティングは。デジタル画像の欠点の1つであった『白トビ』や『黒ツブレ』がこの機能を活用することで、かなり防ぐことができるようになりました」
細井 「アクティブD-ライティングとは、ダイナミックレンジを広げる機能です。目に見たものに近い明るさを確保する機能です。露出を変えて撮影し、それに画像処理を加えることによって輝度差を修正しています。まず、露出を少しアンダー気味に撮影してハイライト部のディテールを出すようにします。そして、画面内のシャドー部の範囲などを見分け、その部分だけを画像処理して少し明るくしてシャドー部のディテールを描写してやります。これで、ハイライト部からシャドー部まで階調豊かな写真に仕上げられます」
田中 「D90のアクティブD-ライティングの設定モードには、『OFF』、『弱め』、『標準』、『強め』、に加えて新しく『より強め』と『オート』が設けられました。アクティブD-ライティングは、強くすればするほど画像がネムく、フラットな印象になることはないでしょうか」
細井 「輝度差が強いときは、ややフラットな印象の画像になりますね。強くかけすぎたときのデメリットはノイズが目立つことと、画像をいじっているので少し認識した色とは異なることですね。『より強め』は、D300の時に、効き具合がわかりにくい、といった要望があったために加えたモードです。もっと強く、はっきりとアクティブD-ライティングの効果を出したい、という人が使うモードでしょう。私としては『オート』がいちばんのおすすめなんですが…」
田中 「ぼくもそう思います。もっとも自然な感じでダイナミックレンジも広がりますしね。ところで、撮影するときにOFFにしていてRAW撮影しておき、あとでアクティブD-ライティングと同じ効果を得ることができるのですか」
細井 「厳密には、アクティブD-ライティングを選んで撮影したものと、後処理で仕上げたものとは違います。露出制御の方法が違うので、その差はあとでは埋められません。PCでおこなうRAW現像の処理とは異なります」
中村 「アクティブD-ライティングに慣れると、OFFの時にビックリしてしまうこともあるんですよ。それだけ進んだ技術だといえると思います」

安定感を重視した3D-トラッキングのアルゴリズム

田中 「D90のもう1つのセールスポイントである『シーン認識システム』と『EXPEED』についてわかりやすく説明してください」
細井 「シーン認識システムは、420分割RGBセンサーを使って被写体の色情報を判断して、AFでは被写体を自動追尾したり、最適なAEやホワイトバランスを行うというものです。オートエリアAFモードでは、例えば人物を撮影するときに手前に柱があったとしても、シーン認識システムにより柱の向こうの人物にピントを合わせます」
田中 「420分割RGBセンサーが大活躍するわけですね。AEセンサーで被写体の色を検知できるのはニコンだけで、他社にはない優れた技術ですよね」
細井 「そうです。420分割のRGBセンサーやレンズからの距離情報などにより被写体の大きさも判断します。オートエリアAFモードだけでなく、被写体を追尾する3D-トラッキングなどに活用されています」
高原 「AFはシングルポイント、ダイナミック、オートエリア、3D-トラッキングの4種のモードがありますが、静止体にはオートエリアAFのモードがお奨めです。スナップ撮影にも一番効果的です。人物に合焦判断する確率が高くなっています」
田中 「ぼくはD90のAFモードの中では3D-トラッキングをよく活用しています。AFロックしながら11点のワイドAFが活用できるからです。ダイナミックAFは動く被写体を撮影するときに切り替えて使います」
高原 「3D-トラッキングは、中央で被写体にピントを合わせると、構図を変えても最初にピントを合わせた被写体を自動的に追尾し、ピントを合わせ続けてくれます。AF測距ポイントをあちこち切り替える必要がありません」
田中 「3D-トラッキングは、3ディメンジョン、つまり立体というくらいだから左右の追いかけに加えて前後方向にも追尾するんですよね。D3/D300の3D-トラッキングでは、敏感すぎてフォーカスがうろついていましたが、D90になってふらふらすることがなくなり、ずっと使いやすくなりました」
高原 「アルゴリズムをほとんどやり直している結果だと思います。それと、D3/D300ではスピードを重視、D90は安定感を優先させたアルゴリズムにしているからかもしれませんね」

コンパクトから移行しても違和感のない「ライブビュー」

田中 「D90のAFのフォーカスモードとして『AF-A』、『AF-S』、『AF-C』があります。それぞれどういった場面で使い分ければいいのでしょうか」
高原 「初期設定のAF-Aでは、シーンを判別してAF-SとAF-Cを自動的に切り替えます。被写体が静止している時はAF-S、動いているときはAF-Cになります。ピントが合っていないときはシャッターは切れません。一般的には、AF-Aがお奨めです。AF-Sは静止している被写体の撮影に適しています。シャッターボタンを半押ししてピントを合わせた時点でフォーカスがロックされます。ピントが合っていないときはシャッターが切れません。1カット、1カットをきちんと撮りたい時に向いているモードです。AF-Cは動いている被写体の撮影に適しています。シャッターボタンを半押ししている間、ピントは被写体の動きに合わせて追い続けます。さらに、ピントが合っていなくても、いつでもシャッターが切れるのでシャッターチャンスを逃しません」
田中 「ライブビューのコントラストAFにもモードの切り替えができるんですか」
高原 「ライブビューのAFモードは、人物の顔にピントを合わせたい時の顔認識AF、風景など手持ち撮影に適したワイドエリアAF、画面の任意の位置にピンポイントでピントを合わせたい時に適したノーマルエリアAFの3種のモードから選べます。どれも、ピント合わせは従来より速くなっています」
中村 「コンパクトデジタルカメラからデジタル一眼カメラに移行したばかりのユーザーの方は、意外に思われるかもしれませんが、光学ファインダーを覗くことに慣れていません。抵抗のある方もいらっしゃいます。液晶画面を見て構図を決めて撮影することに慣れていらっしゃるんですね。そういったユーザーを考えた場合、ライブビューはとても有効だと判断しています。D90のライブビューはわかりやすいので、コンパクトカメラのクールピクスからD90に移行してもほとんど違和感はないと思います」
田中 「ライブビューモードでは最大5人まで顔認識をするのですが、5人の中の特定人物に一番のピントを合わせることはできるのですか」
高原 「できません。距離や大きさなど、カメラの判断でピント合わせを行います。また、ノーマルエリアAFを選択して厳密にピントを合わせたいときは三脚の使用をお奨めしています」

画質の良さを生かした

田中 「さて、D90の大きな撮影機能の1つである動画撮影、Dムービーですが、どんなシーンで、どのように活用すればいいのでしょうか」
檜垣 「一眼レフカメラで動画が撮影できる機能は、最初から入れたいと考えていました。しかし、動画撮影中にAFでピント合わせができないなどの理由から、一般的なホームビデオカメラにはかなわないのはわかっていました。だから、運動会を撮るなどは想定していませんでした。Dムービーの特長は画質の良さです。たくさんある性能の良いニッコールレンズを活用してバラエティのある動画が撮れます。一例ですが、自主映画を作る人をイメージしていました。ハイビジョンモードだと5分間の撮影時間しかありませんが、これをつなぎ合わせて編集して自主映画のような『作品』を作ってもらいたい、と考えたのです。しかし、実際はユーチューブなどにD90で撮った気軽な動画をアップしている人が思った以上に多かったのです」
田中 「観念的にスチルカメラに、それも一眼レフカメラに動画撮影の機能は必要ないと考えてる人も多いようですね。でも、そうした先入観念を取り払って、とにかく使ってみると、これが意外と面白い。大口径レンズや望遠レンズを使ってボケ味を愉しんでみるといいと思います。マイクもモノラルだけれどいい。臨場感にあふれる映像が撮れる」
檜垣 「音に関しては、映像作品を撮る人以外の人を意識していれたんですよ」
田中 「ただ残念なのは、動画の編集がカメラ内でできず、付属ソフトもない点です」
檜垣 「申し訳ありませんが現時点では、Windows ならムービーメーカーを使うか、市販の動画編集ソフトを使ってパソコンでやって頂くしかないんですよね」
田中 「新しい機能も加わったカメラ内画像編集の機能は優れていますね。RAW現像処理もカメラ内でできるようになりましたね」
中村 「パソコンを使って画像の処理をする一通りのことは、カメラでできるようにしています。撮影直後にその場で加工ができるのですから、作品作りにも大きなメリットを生むでしょう」
田中 「もう1つ、撮影画像の再生モードもなかなか優れていますね。画像を一画面に最大72コマを一括表示したり、カレンダー表示の機能もある」
檜垣 「これはクールピクスにはありましたが、当社デジタル一眼では初めてのことです」
松島 「モニターが大型の3型になって、92万ドットの高精細なタイプになった恩恵ですね」
田中 「ピクトモーションが入っていることもイイですね。BGMを聴きながらスライドショーを楽しめます。また、HDMI端子付きなのでハイビジョンテレビでも再生が簡単。D90は機能テンコ盛りで、そのひとつひとつを試して愉しむにしても、とても時間が足りないぐらいです。ほんとに使い甲斐のある楽しいカメラです。これからも楽しみです。」
  ニコン D90
 
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■ニコン D90 開発チーム
開発者 (株)ニコン 映像カンパニー マーケティング本部 第一マーケティング部 第一マーケティング課 副主幹
中村良夫 氏
なかむらよしお
企画担当
開発者 (株)ニコン 映像カンパニー 開発本部 第三開発部 第二開発課 主幹
高原宏明 氏
たかはらひろあき
AF担当
開発者 (株)ニコン 映像カンパニー 開発本部 第一開発部 第二開発課 マネージャー
寶珠山秀雄 氏
ほうしゅやまひでお
画像処理担当
開発者 (株)ニコン 映像カンパニー 開発本部 第三開発部 第一開発課
細井一磨 氏
ほそいかずま
AE担当
開発者 (株)ニコン 映像カンパニー 開発本部 第一設計部 第三設計課 副主幹
松島茂夫 氏
まつしましげお
メカ担当
開発者 (株)ニコン 映像カンパニー 開発本部 第一設計部 第一設計課 アシスタントマネージャー
檜垣利一 氏
ひがきりいち
電気担当
※所属・役職は取材当時
 
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細部はともかく、全体のフォルムはD80とほぼ同じ。幅×高さはまったく同寸法。重さも、Dムービーをはじめ、新機能テンコ盛りでわずか35g増というのはすごい。
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ボディの厚みもD80と同じ77.0mm。表示パネルは、シャッタースピードなど28項目を表示する。
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手にとってすぐ分かる進化が3型液晶モニター。モニター画面が大きくなっただけでなく、72コマ表示、カレンダー表示、拡大ヒストグラム表示が新たに設定された。
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左手側は上下2つの端子カバーが見える。上が、DC入力・USB・HDMI・AVアウト。下はGPSやリモートコード用のアクセサリー端子が収まる。
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右手側はメモリーカードスロットのカバーだけ。その下の小さな穴はスピーカーだ。
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撮像素子は、高画質と高速読み出しを実現した新開発のニコンDXフォーマットCMOSセンサー。有効画素数は12.3メガピクセル。
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CMOSセンサー前のローパスフィルターを4種類の周波数で振動させてダストをふるい落とす 「イメージセンサークリーニング機能」 を組み込んだセンサーユニット。
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ニコンが培ってきた “画作り” と “画像処理” を集大成した画像処理コンセプト 「EXPEED(エクスピード)」 画像処理回路に詰まっている。高画質、コントラストAF、アクティブD-ライティングを支える頭脳。
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420分割RGBセンサーは、輝度および色情報を用いて撮影前の被写体の状況を把握。オートフォーカス、露出、ホワイトバランスの制御に反映されるばかりか、新採用の 「顔認識」 にも活用される。
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上下左右ともに約96%の視野率、倍率約0.94倍、アイポイント19.5mmの見やすく抜けの良いファインダーを生むペンタプリズム。
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実装状態で10万回のレリーズテストをクリアした、耐久性の高いシャッターユニット。

« 本インタビューは、カメラマンMOOK 「ニコン D90 オーナーズBOOK」 にも掲載されています。

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