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ペンタックスK20Dブログ 進化の玉手箱
野下義光氏
K20Dはいいカメラだ! と直感的に確信しました
【 野下義光 NOSHITA Yoshimitsu】
国立木更津高専機械工学科卒業後、コンピュータ会社にエンジニアとして勤務。写真への夢を捨てきれず写真界へ飛び込む。女のコを撮りたいという気持ちを抱き続け、気が付いたら女のコ専門のカメラマンになっていた。エンジニア時代の経験を活かしデジタルにも造詣が深い。フルデジタル撮影による写真集多数。

※作品画像をクリックすると拡大画像とキャプションがご覧になれます。
画質がいい! 銀塩写真的
 さてさて、今回、K20Dを使用する機会に恵まれ、実際に使用した感想としては、直感的に良いカメラです。直感的にというのは、本当の善し悪しは、実際、仕事で半年から1年は使い込まないと長所や弱点も含め把握できないものなんです。
 でも、使用初日でも直感的には 「これは使えるな!」 という印象が得られ、その後、使い込んでいくうちに直感は確信へと変わっていきます。残念ながら、その後、K20D を使い込む機会はまだありませんが、今まで最初に使った時の直感が外れたことはありません。
 なにが良かったかというと、まずは画質。この画質が実に銀塩写真的な味わいがあって私好みです。いまさら銀塩とデジタルどちらが優れているのかなんて不毛な論議をする気は毛頭ありませんが、100年以上に渡って培われてきた銀塩の、人の心を響かせる味わいもデジタルに融合させるべきだと私は思っています。その点、この K20D の画質は見事だと思います。
高山紗希 (C) 野下義光 高山紗希 (C) 野下義光
今回すべてAFで撮りました。AFエリアの配置もポートレートに適しており、精度も申し分ありませんでした。AFエリアの設定は慣れれば指が覚えてくれるでしょう。(モデル:高山紗希)
■FA43mmF1.9 Limited F1.9 1/500秒 ISO100 RAW → JPEG変換
明確な表現意図をもって撮影に臨む人にも十分応えてくれるカメラとレンズだと思います。
■FA31mmF1.8AL Limited F2.5 1/320秒 ISO100 RAW → JPEG変換

レンズがいい! 立体感がいい!
 さらにレンズもいいですね。とくに今回使用したFA Limited レンズは、フィルムカメラ時代に設計されたレンズですが、もともとしっかり設計されたレンズなので、デジタルにも十二分に対応できます。優れた描写力をもつこのレンズ達にとって、その性能を存分に引き出す能力を持った K20D は最上の組み合わせでしょう。
 これらのレンズがどのように良いか、詳しくは 「PENTAX K20D オーナーズBOOK」 を見ていただきたいのですが、こういった“立体物をていねいに描ける”レンズの性能をより引き出すボディ側の手ブレ補正機構は非常に有効だと思います。
 手ブレ (=カメラブレ) は適した三脚を正しく使用すれば、大部分は防ぐことができますが、そのセッティングには相応の時間がかかってしまいます。ポートレートではモデルの動きに合わせ、常に瞬時にフレーミングできる手持ちで極力撮りたいのですが、手ブレが怖いので仕方なく三脚を使用という場面も多々あります。
高山紗希 (C) 野下義光
光学ファインダーの質が高いので、画面の隅々まで気を配れました。
■DA16 - 45mmF4ED AL F4 1/60秒 ISO100 RAW → JPEG変換

高感度でも手ブレ補正は必要
 ところで、手ブレ補正機構がボディ側にあるにせよレンズ側にあるにせよ、手ブレ補正は被写体ブレには全く効果がありません。ですから、ポートレートでは1/125秒以上 (ギリギリでも1/60秒以上) のシャッター速度を基本としています。
 一応、写真で飯を食っている自分としては、手持ちのホールディングもそれなりの技量はあるかなと思ってはいますが、パソコンの大画面などで写真を鑑賞する昨今、手ブレ補正なしでも安心できるシャッター速度は、35mm判換算の画角の焦点距離の5倍。50mm相当の画角だと1/250秒以上は欲しいところです。
 でも、現実的には感度を上げずにこれだけ速いシャッターが切れる場面は少ないんですよね。その点、K20D はボディ側に手ブレ補正が設けられているので、どんなレンズでもその効果が得られます。実際、仕上がりを確認しても、たしかに効いてる実感がありました。
 ところで、そう遠くない将来、高感度の画質がさらに上がって、たとえば ISO3200 でも今の ISO100 並になったら、手ブレ補正は不要では?と思う人がいるかもしれませんが、私はそうは思いません。
 感度を上げてシャッター速度を上げると手ブレは防げるかもしれませんが、同時に被写体ブレもなくなってしまいます。もちろん両方のブレがない方が良い場合もありますが、手ブレは防ぎつつ被写体ブレは表現したい場合も多々あるので、やはり手ブレ補正は将来でも必要な機能だと思っています。
 最後に K20D で唯一気になった点。それは連続撮影可能枚数がファインダー内に表示されないことです。表示されれば、残りの枚数を見つつ撮影テンポを考慮することができるので、さらにポートレートに適したカメラになってくれると思います。
高山紗希 (C) 野下義光
K20D の内蔵露出計の精度が高く、ほとんど露出計の指示通りで適正露出が得られました。プレビューでヒストグラムとハイライト警告で適正露出を判断すればさらに完璧ですが、慣れれば液晶の画像でも十分わかるようになると思います。
■FA43mmF1.9 Limited F1.9 1/800秒 ISO100 RAW → JPEG変換




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