
いいぞ! 繊細な仕上がり。ファインシャープネス
【 田中希美男 TANAKA Kimio 】
多摩芸術学園写真学科卒業後フリーランスとして活動。撮影分野は人からドキュメントまで分野を問わない。クルマ雑誌やカメラ雑誌などに作品、テストレポートなどを幅広く発表している。「PENTAX K20DオーナーズBOOK」では、口絵の作品の他、K20Dの機能解説、レンズレポートなどを担当。
多摩芸術学園写真学科卒業後フリーランスとして活動。撮影分野は人からドキュメントまで分野を問わない。クルマ雑誌やカメラ雑誌などに作品、テストレポートなどを幅広く発表している。「PENTAX K20DオーナーズBOOK」では、口絵の作品の他、K20Dの機能解説、レンズレポートなどを担当。
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普通のシャープネスとは違うの?
K20Dのカスタムイメージモードでは、普通の「シャープネス」のほか、新しく「ファインシャープネス」を選んでシャープネスの調整ができます。この「ファインシャープネス」はK20Dに内蔵された画像処理機能の注目すべき点のひとつで、ぼくは高く評価しています。
シャープネスとは画像の鮮鋭度のことです。シャープネス処理とは画像の輪郭部(エッジ部)のコントラストを強くしたり弱くしたりする処理のことをいいます。強くすることで見た目のシャープ感を増すことができます。ネムい調子の画像をくっきりとした画像に仕上げることができる。これがメリットです。
しかしデメリットもあります。シャープネスの処理を強くやりすぎると、輪郭部がギザギザに荒れて汚く見えます。被写体が背景から浮き上がったような不自然に見えたりすることもあります。ノイズも目立ちやすくなる。
もうひとつ、シャープネスをかけすぎると、パッと見は解像感がアップしたような印象を受けるのですが、しかし、じつは微細な部分のディテールをツブしてしまっていることがあるのです。そうした細かな部分の描写をツブさないで“丁寧に”シャープネスの処理をおこなおうというのがK20Dに新しく採用された「ファインシャープネス」の機能なのです。
シャープネスとは画像の鮮鋭度のことです。シャープネス処理とは画像の輪郭部(エッジ部)のコントラストを強くしたり弱くしたりする処理のことをいいます。強くすることで見た目のシャープ感を増すことができます。ネムい調子の画像をくっきりとした画像に仕上げることができる。これがメリットです。
しかしデメリットもあります。シャープネスの処理を強くやりすぎると、輪郭部がギザギザに荒れて汚く見えます。被写体が背景から浮き上がったような不自然に見えたりすることもあります。ノイズも目立ちやすくなる。
もうひとつ、シャープネスをかけすぎると、パッと見は解像感がアップしたような印象を受けるのですが、しかし、じつは微細な部分のディテールをツブしてしまっていることがあるのです。そうした細かな部分の描写をツブさないで“丁寧に”シャープネスの処理をおこなおうというのがK20Dに新しく採用された「ファインシャープネス」の機能なのです。
●シャープネスを強くかけすぎるとエッジ部が強くなって不自然な画像になります。このことは、K20Dの「シャープネス」でも「ファインシャープネス」でも同じことです。ファインシャープネスも“ほどほどに”効かせることが使いこなしのポイントです。この写真は小雨の降る早朝、少し薄暗い状態だったのでISO800まで感度をアップして撮影しました。高ISO感度でファインシャープネスを強く効かせすぎると、少しノイズが目立ってくる傾向があるので、いつもよりもやや弱めに設定して撮影をしました。
■DA 55〜300mmF4-5.8 ED 絞り優先AE(絞りF8・1/50秒) WBオート ISO200 プラス0.3露出補正 画像仕上:雅(MIYABI) ファインシャープネス±0
ファインシャープネスのどこがいいの?
K20Dの「シャープネス」と「ファインシャープネス」の処理のおおまかな違いは、標準設定の「シャープネス」では太く大胆に輪郭部のコントラストを高めて鮮鋭感を出すような処理をしています。
これに対して「ファインシャープネス」は、微細な部分のディテールをつぶさないようにこまかく丁寧に輪郭部のコントラスト処理をして鮮鋭度を高めるようにしている、そんな感じでしょうか。
たとえば、広角レンズを使って新緑の輝く森や林、小さな花が咲き乱れる風景などを撮影するとしましょうか。木々の葉っぱや小さな花々といった細かな被写体をパンフォーカスでくっきりと写そうとして絞り込んで撮影する。
でも、絞り込みすぎると、とくに広角レンズでは注意しなければいけないのですが、回折現象の悪影響が出てきます。画像全体に弱いフレアーがかかったような解像感のない画像になってしまいます。
そこでファインシャープネスです。木々の小さな葉っぱ一枚一枚に、花びらの細かな部分までかりっとシャープネスの処理をしてくれますから、見かけ上、回折現象によるコントラスト低下が少し解消されて解像感のある画像のように見えます。
これに対して「ファインシャープネス」は、微細な部分のディテールをつぶさないようにこまかく丁寧に輪郭部のコントラスト処理をして鮮鋭度を高めるようにしている、そんな感じでしょうか。
たとえば、広角レンズを使って新緑の輝く森や林、小さな花が咲き乱れる風景などを撮影するとしましょうか。木々の葉っぱや小さな花々といった細かな被写体をパンフォーカスでくっきりと写そうとして絞り込んで撮影する。
でも、絞り込みすぎると、とくに広角レンズでは注意しなければいけないのですが、回折現象の悪影響が出てきます。画像全体に弱いフレアーがかかったような解像感のない画像になってしまいます。
そこでファインシャープネスです。木々の小さな葉っぱ一枚一枚に、花びらの細かな部分までかりっとシャープネスの処理をしてくれますから、見かけ上、回折現象によるコントラスト低下が少し解消されて解像感のある画像のように見えます。
ファインシャープネスには欠点はないの?
画像の平坦部にあるノイズが、通常のシャープネスよりも目立ってくる傾向があります。これがファインシャープネスの欠点といえるかもしれません。ファインシャープネスは微細な部分(高周波成分)にまで線を細くしてエッジ強調します。細かなノイズにまでシャープネスがかかってきて、それが目立ってくるというわけです。
たとえば空や雲などのフラットで絵柄の大きなところ(低周波成分)にある小さなノイズにファインシャープネスがかかってきます。その結果、ざらっとしたノイジーな印象を受けてしまう。高ISO感度ではさらに目立つ傾向がありますから、ノイズに神経質な人は高ISO感度とファインシャープネスの組み合わせは避けた方が良いかもしれませんね。
もう1つの欠点は、ファインシャープネスの処理をおこなうことでファイルサイズが大きくなり、そのせいで連続撮影可能枚数が少し減ってしまうようです。ただし、連写スピードそのものには影響はありません。
たとえば空や雲などのフラットで絵柄の大きなところ(低周波成分)にある小さなノイズにファインシャープネスがかかってきます。その結果、ざらっとしたノイジーな印象を受けてしまう。高ISO感度ではさらに目立つ傾向がありますから、ノイズに神経質な人は高ISO感度とファインシャープネスの組み合わせは避けた方が良いかもしれませんね。
もう1つの欠点は、ファインシャープネスの処理をおこなうことでファイルサイズが大きくなり、そのせいで連続撮影可能枚数が少し減ってしまうようです。ただし、連写スピードそのものには影響はありません。
●このようなシーンでファインシャープネスを強くかけすぎると、低ISO感度でも青空や白い雲の部分にノイズが目立ってしまうことがあります。画像全体の“切れ味”はぐんっと良くなるのですが、少しざらついた印象の仕上がりになってしまいます。あるいは「雅(MIYABI)」や「鮮やか」、「風景」モードなどでは、もともとシャープネスが少し強めなので、ファインシャープネスを効かせるにしても弱めにするほうがいい結果が得られるでしょう。
■DA★16〜50mmF2.8 ED AL [IF] SDM 絞り優先AE(絞りF8・1/640秒) WBオート ISO200 画像仕上:雅(MIYABI) ダイナミックレンジ拡大ON ファインシャープネス+1
ファインシャープネスは常時ONでもいいの?
うーん、難しい質問ですね。
ファインシャープネスは、通常のシャープネスよりもノイズ成分を強調する傾向があります。なので、常時ONにしていると、ややノイジーな画像になってしまうこともあります。ノイズの気になる人は、被写体状況やカメラ設定などに応じてON/OFFを切り替えたほうがいいかもしれませんね。
でも、ぼくはもともとノイズはそれほど気にならないタチですから(いまのところは)常時ONにして使っています。シーンによっては、ノイズは確かに目立つこともあります。しかしいっぽうで、より解像感のあるシャープで切れ味のよい画像になりますから、その良さのほうを優先させているというわけです。
ところで、ファインシャープネスには使いこなしの注意点が2つほどあります。1つの注意点は、カスタムイメージのモードによっては相性が良いものと、あまりおすすめでないものがあるということ。
だから、選択したカスタムイメージによってOFFにしたりONにしたりしたほうがいい場合もあるんです。たとえば「ナチュラル」モードではファインシャープネスと相性がよく、やや強めにするといいようです。「鮮やか」モードや「風景」モードでは、ファインシャープネスだと画像がカリカリしすぎることがあります。もし、ファインシャープネスを選ぶとしても、弱めにしておくほうが好結果が得られるでしょう。
もう1つの注意点は、被写体によってファインシャープネスの強弱のパラメータをできるだけ“マメ”に調整することです。
低周波成分の多い被写体や望遠系レンズを使ってボケ味を生かしたような描写のときは弱めに、高周波成分の多いパンフォーカスぎみに撮影するときは少し強めのほうがいいでしょう。
いずれにしても、自分であれこれ試して最適な組み合わせや、強弱のパラメータ調整を探ってみることをおすすめします。やってみる価値は充分にあります。
ファインシャープネスは、通常のシャープネスよりもノイズ成分を強調する傾向があります。なので、常時ONにしていると、ややノイジーな画像になってしまうこともあります。ノイズの気になる人は、被写体状況やカメラ設定などに応じてON/OFFを切り替えたほうがいいかもしれませんね。
でも、ぼくはもともとノイズはそれほど気にならないタチですから(いまのところは)常時ONにして使っています。シーンによっては、ノイズは確かに目立つこともあります。しかしいっぽうで、より解像感のあるシャープで切れ味のよい画像になりますから、その良さのほうを優先させているというわけです。
ところで、ファインシャープネスには使いこなしの注意点が2つほどあります。1つの注意点は、カスタムイメージのモードによっては相性が良いものと、あまりおすすめでないものがあるということ。
だから、選択したカスタムイメージによってOFFにしたりONにしたりしたほうがいい場合もあるんです。たとえば「ナチュラル」モードではファインシャープネスと相性がよく、やや強めにするといいようです。「鮮やか」モードや「風景」モードでは、ファインシャープネスだと画像がカリカリしすぎることがあります。もし、ファインシャープネスを選ぶとしても、弱めにしておくほうが好結果が得られるでしょう。
もう1つの注意点は、被写体によってファインシャープネスの強弱のパラメータをできるだけ“マメ”に調整することです。
低周波成分の多い被写体や望遠系レンズを使ってボケ味を生かしたような描写のときは弱めに、高周波成分の多いパンフォーカスぎみに撮影するときは少し強めのほうがいいでしょう。
いずれにしても、自分であれこれ試して最適な組み合わせや、強弱のパラメータ調整を探ってみることをおすすめします。やってみる価値は充分にあります。
RAWで撮影しておいて、あとからRAW現像するときにシャープネスかファインシャープネスを選んで処理してもいいの?
新しく搭載されたファインシャープネスは、RAWの現像ソフトの「PENTAX PHOTO Laboratory(PPL)」では処理できません。通常のシャープネスの調整はできるのですが、ファインシャープネスの機能は現バージョンのPPLが対応していないのです。
でも、K20Dのカメラ内RAW現像でならできます。ですから、RAWでとりあえず撮影をしておけば、あとはカメラ内RAW現像でシャープネスかファインシャープネスのどちらかを選んだり、あるいはファインシャープネスの調整パラメータをいろいろ変更してJPEGファイルにして保存しておくことができます。
いったんPCのハードディスクなどに移し替えたK20DのRAWファイルでも、メモリーカードにもう一度コピーして戻す。そのカードをK20Dにセットして、カメラ内RAW現像の処理をする。たとえば「シャープネス+2」で撮影していても「ファインシャープネス+4」に設定しなおしてから現像するといったことができます。
ファインシャープネスの効果の程度を知りたい場合は、このようにカメラ内RAW現像の機能を活用して調整パラメータをいくつか変えて、それぞれを別ファイルとして保存し、その画像を見比べてみるといいでしょう。
でも、K20Dのカメラ内RAW現像でならできます。ですから、RAWでとりあえず撮影をしておけば、あとはカメラ内RAW現像でシャープネスかファインシャープネスのどちらかを選んだり、あるいはファインシャープネスの調整パラメータをいろいろ変更してJPEGファイルにして保存しておくことができます。
いったんPCのハードディスクなどに移し替えたK20DのRAWファイルでも、メモリーカードにもう一度コピーして戻す。そのカードをK20Dにセットして、カメラ内RAW現像の処理をする。たとえば「シャープネス+2」で撮影していても「ファインシャープネス+4」に設定しなおしてから現像するといったことができます。
ファインシャープネスの効果の程度を知りたい場合は、このようにカメラ内RAW現像の機能を活用して調整パラメータをいくつか変えて、それぞれを別ファイルとして保存し、その画像を見比べてみるといいでしょう。





