従来からある、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G(平成17年10月発売)、同 II (平成18年12月発売)の仲間に、光学式手ブレ補正機構を追加したVRタイプのエントリークラス標準ズームがくわわった。製品名からわかるとおり、前2機種が搭載していた1枚のEDレンズが省略されている。
だが、AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR で驚くのはそのサイズ。手ブレ補正の入っていない従来型はどちらも5群7枚構成だったのに対し、VR付きは手ブレ補正光学系が増えた関係で8群11枚へと一気に構成枚数が増えたにもかかわらず、太さ(最大径)は2.5mm、全長は5mmしか大きくなっていないのだ。ちなみに重さも205gから265gへと微増したにすぎない。
これまでNikkor レンズというと、手ブレ補正のメカが入るといきなり大型化してしまうモデルが多かったので、この程度のサイズアップでVR化できてしまったことにはちょっとビックリした。
手ブレ補正機構の御利益はいまさら言うまでもないが、ビギナーが最初に手にする可能性の高いこうしたレンズにこそ必要な装備であろう。VRなしの従来タイプも併売されるようだが、オススメは文句なしにVR付きの方である。双方の価格差は決して小さくはないであろうが、使ってみればその価値は必ずや実感できると思う。
実写してみると、線はやや太めだが、そのぶん力強い描写で良く写るレンズである。解像感の高さよりも、しっかりしたピントの良さが印象的で、広角側の歪曲収差も比較的よく補正されている。
DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8G(IF)といった大口径レンズのような、線の細かい写り方とは明らかに違うテイストだ。よって、そういった大口径タイプを持っている人が2本目の標準ズームレンズとして、装備を軽くしたい時やお散歩カメラとして使うのもいいだろう。侮れないニューカマーの登場だ。
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